研究課題/領域番号 |
08672175
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
山口 聰 財団法人癌研究會, 癌化学療法センター・分子生物治療研究部, 研究員 (00280628)
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研究分担者 |
濱田 洋文 財団法人癌研究會, 癌化学療法センター・分子生物治療研究部, 部長 (00189614)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 免疫遺伝子治療 / 樹状細胞 / モノクローナル抗体 |
研究概要 |
本研究ではGM-CSF産生腫瘍細胞を接種した担癌マウスの脾臓から樹状細胞を分離、培養する方法を開発し、それにより得られた樹状細胞はヒトの末梢血より分離したT細胞を活性化しうることが示された。さらに樹状細胞,T細胞、U937(ヒト単球 系細胞株)の3種類の細胞を共培養するとT細胞は強力に活性化されるという興味深い結果が得られた。そこでこの3種類の細胞を共培養した後にハムスターに免疫しモノクローナル抗体を樹立した。それらのなかからT細胞活性化を修飾するような抗体をスクリーニングし約50種類のモノクローナル抗体を得た。そして本期間中には12H6、28G5の2つの抗体に注目し解析をおこなった。2つの抗体ともに樹状細胞に強く結合するが、U937にはわずかに結合し、T細胞には結合しない。また、T細胞と樹状細胞、U937を共培養した時に生ずるT細胞の活性化を約50%に減少させた。次に抗原提示細胞に発現しておりT細胞活性化にすでに関与することが知られている分子であるICAM-1、LFA-3、CD80、CD86に対する結合を調べたが、2つの抗体ともにいずれの分子にも結合しなかった。他の細胞への結合を調べたところ、LCL(ヒトB細胞)、P388D1(マウスマクロファージ前駆細胞)には結合しなかったが、A20(マウスB細胞)には12H6、28G5ともに樹状細胞と同程度に強く結合した。A20を用いて免疫沈降をおこなったところ2つの抗体ともに約35Kdの分子を認識していることが分かった。現在、A20のcDNAライブラリーをパニングによりスクリーニングする方法とA20のレトロウイルスライブラリーを用いたセルソーテイングの2つのアプローチにより12H6、28G5が認識する分子のcDNAクローニングを進めている。
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