研究概要 |
研究者らが1992年より1994年のあいだにすでに行った、無歯科医地帯での歯周病自然史データを利用し、歯周炎の進行様式とリスクファクターに対する予防処置を開始した。 材料と方法 歯周炎の進行様式とリスクファクターの分析のための対象者486名に対し、Probing Depth(PD), Attachment Level(AL), Gingival Iudex,口腔清掃度に関する臨床診査を行い、PD、 ALについて、統計分析を行い、歯周炎の進行様式とリスクファクターについて検討した。 結果 歯周病自然史データーの2年間のおける各siteごとのPD,ALについて、それぞれ2.5mm以上変化したものを変化群、それ以下のものを不変群として分析した結果、対象者者の年代別分析では、PDでは35〜45歳群で変化群が多く認められた。またALでは25〜34歳,35〜44歳で変化群が多く認められた。 一方、初診時のPD,ALについて分析すると、PD4mm,AL3mm以上のsiteでの変化群が多く認められた。 以上の結果より年代的には20代後半、特に30代以降が、歯周炎予防プログラムの対象となり、またPD4mm以上、AL3mm以上の部位がターゲットとなることが示唆された。
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