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咬合力による咬合接触点の位置変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672226
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

長谷川 成男  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (70014074)

研究分担者 三浦 宏之  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (40199956)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード歯の変位 / 3次元微小変位計 / 咬合接触点 / 咬合力
研究概要

失われた歯冠形態および損なわれた機能を歯冠補綴物によって回復し,その状態を長く維持していくためには,補綴物が歯周組織をはじめとする顎口腔系全体と機能的に調和していなければならない.ことに,補綴物の咬合面形態をどのように回復させるかは重要な問題であり,クラウンに与える咬合接触の強さおよび咬合接触部位が正常な歯に対しどのような影響を与えるかを十分に把握しておくことは補綴学の臨床において不可欠である.歯は機能時に咬合力を受けて歯根膜が持つ粘弾性体としての性質に由来する変位を示す.この機構は咬合力が顎骨へ直接伝播するのを緩衝するとともに,歯自体が受ける力をも緩衝している.従って,歯,歯周,歯組織を含む顎口腔系の動態を維持していく上で歯の変位は重要な意味を持つ.
本研究では,顎口腔系全体との調和との観点からクラウンにどのような咬合面形態を与えれば良いかを検討する目的で,まずその第一段階として,3次元微小変位計を用いて噛みしめ強度を変化させたときの健常者の歯の変位経路を測定するとともに,ブラックシリコーンを用いて咬合力による咬合接触点の位置の変化を記録し検討を加えた.
その結果,機能時に上顎臼歯は歯槽骨の中へ押し込まれて,口蓋側歯根方向に100〜150μmの変位を,下顎臼歯は舌側方向へ50μm前後の変位を示した.噛みしめ強度が増加するにつれ,上顎臼歯は歯根方向あるいは口蓋側歯根方向へ,下顎臼歯は舌側方向へより変位し,上下顎間で変位量および変位方向を異にすることから上下顎臼歯の咬合接触点の相対的位置関係は,噛みしめ強度が増加するにつれて変化していくことが認められた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岡田大蔵,長谷川成男,三浦宏之他: "上下顎臼歯の機能状態に関する研究." 日本補綴歯科学会雑誌. 40巻95回特別号. 20 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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