研究課題/領域番号 |
08672251
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
古屋 良一 昭和大学, 歯学部, 教授 (80092435)
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研究分担者 |
菅沼 岳史 昭和大学, 歯学部, 講師 (10196694)
船登 雅彦 昭和大学, 歯学部, 講師 (10146897)
新谷 明幸 昭和大学, 歯学部, 助教授 (10119208)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 顎機能異常 / 下顎運動検査 / 自動分析 |
研究概要 |
顎機能異常の検査法として一般に顎関節x線検査、下顎運動検査、咀嚼筋筋電検査などが実施されているが、多くの場合、検査資料の分析は手作業であるため、時間と労力が費やされている。多くの患者に対処するためには迅速な診断が要求され、検査資料の自動分析化の必要性が考えられる。 我々は検査資料の自動分析化への検討を行っているが、今回は正常者の下顎運動を対象に各種の項目について検討し、以下の結果を得た。 1、正常有歯顎者の下顎限界運動路と習慣的開閉口運動路は滑らかであり、再現性に優れていた。 2、正常有歯顎者の側方限界運動の前頭面投影像は、外側に大きく張り出しており、且つ左右的に対称性を示した。 3、下顎限界運動時の切歯点と顎頭点の運動を対応させて観測すると、側方および後方限界運動において興味ある関係が認められた。咬頭嵌合位より切歯点の開口量は徐々に増加していくが、顆頭点の前方移動は開口初期から中期においては殆ど認められず、中期から後期にかけ、急激に前方移動する。その結果、切歯点運動路の矢状面棟映像に特徴的に認められる変曲点が生ずることが判明した。 4、正常者有歯顎者の咀嚼運動(試験食品、チュウインガム)は、ガム軟化後の運動路は同一個人内では安定しており、正常者群としては、いくつかのグループ分類できた。 今後、上記の結果を顎機能異常者においても検討し、下顎運動の分析による顎機能診断への可能性を検討する予定である。
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