研究課題/領域番号 |
08672275
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
|
研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
右近 晋一 福岡歯科大学, 歯学部, 助教授 (70038876)
|
研究分担者 |
緒方 稔泰 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (40140876)
久間 一宏 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (00218710)
香川 豊宏 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (00258592)
深浦 由佳 (深浦 由圭) 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (40279310)
下田 恒久 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (00216128)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 咬合採得 / 中心位 / 顎関節 / MRI / 解剖学的位置関係 / 3次元構築 / 顎運動記録 / タッチセンサー / 咬頭嵌合位 / 6自由度下顎運動 / CT / 立体構造 / 3次元座標変換 / 座標変換標点 |
研究概要 |
最適な下顎位の決定は補綴学において最も重要な問題であるが、未だ十分に解明されたとは言えない。中心位は再現性もたかく切歯点描記法を用いて咬合採得に応用されてきた。しかし顆頭の後方転移は関節円板前方転移の原因の一つと考えられてきた。 本研究の目的は、1)中心位の解剖学的位置関係(関節窩-円板-顆頭)をMRIで明確にし、機能位であるかの検証。2)MRIの二次元のスライスデータを立体的に再構築し、診断、学生教育、患者への現症の説明を有効にする。3)操作性が簡単な顎運動描記法の開発である。 結果:1)の問題にたいして顎関節症状を呈していないfull mouth occulusal reconstructionを必要とする10名の患者群と、天然歯列を有する7名の正常被検者のapex pointに対応する顆頭位の関節窩-円板-顆頭の位置的関係を検討した結果1)正常被験者の中心位での顆頭位は関節窩の中央に位置していた。これにたいし患者群では同心円位ではなく、やや後方位であった。2)また自覚的、他覚的にTMDの症状はないにもかかわらず、顆頭、円板の変形、および円板の前方転移が多くに認められた。3)しかしながら中心位に一致した咬頭間合位を付与した咬合再構成を行った結果、術後2-4年に亘るにもかかわらず、いかなる機能的、臨床的問題を呈しなかった。4)MRIスライスデータをPhotoshop,NIHimageと、比較的簡単な加工処理で顎関節の3次元構築を完成した。Cadevaによる検証で十分な再現であった。5)タッチセンサーとパーソナルコンピュータを用い口外描記法、顆頭運動の描記が可能な方法を考案した。
|