研究課題/領域番号 |
08672286
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
加藤 文度 (加藤 文憲) 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60204492)
|
研究分担者 |
大谷 明夫 東北大学, 歯学部, 助教授 (30133987)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 異物反応 / チタニウム / 下顎 / TGF-β / 細胞増殖因子 / マクロファージ / 線維芽細胞 |
研究概要 |
チタンミニプレート周囲の軟組織は内層と外層で構成された厚い線維組織であった。外層で紡錘形細胞がTGF-βとPDGFのアイソフォルムトレセプターを発現していた。二重蛍光抗体法と二重酵素抗体法によりTGF-βとPDGFのリガンドとレセプターを発現している紡錘形細胞の細胞同定を行った。検討した細胞増殖因子はTGF-β1、-β2、-β3、TGF-β type I receptor、type II receptor、PDGF-AA、PDGF-BB、PDGF a-receptorおよびPDGF β-receptorであった。使用した細胞マーカーはCD68とtype I procollagenであった。細胞数計測による定量的評価を二重蛍光抗体法により行った。CD68陽性マクロファージのなかで細胞増殖因子またはその受容体が同時に局在する率は次のとうりであった;TGF-β1(10%)、-β2(13%)、-β3(13%)、TGF-β type I receptor(2.1%)、type II receptor(9.7%)、PDGF-AA(30%)、PDGF-BB(14%)。type I procollagen陽性線維芽細胞のなかで細胞増殖因子またはその受容体が同時に局在する率は次のとうりであった;TGF-β1(10%)、-β2(65%)、-β3(92%)、TGF-β type I receptor(80%)、type II receptor(29%)、PDGF-AA(67%)、PDGF-BB(84%)。二重酵素抗体法による細胞同定ではCD68陽性マクロファージはPDGF β-receptorを発現してなかったが、type I procollagen陽性線維芽細胞の一部はPDGF β-receptorを発現していた。チタンミニプレートの被包化における線維芽細胞は主にオートクリン作用で細胞増殖因子により刺激されていると考えられた。
|