研究課題/領域番号 |
08672288
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
萩原 敏之 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (70228394)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | Distraction Osteogenesis / Electrical Stimulation / Mandible / Mandibula |
研究概要 |
仮骨延長法を行う際、仮骨の形成成熟が遅延して骨結合を生じないこと、延長器の装着時間が長くなり感染の危険が増大することなどがしばしば問題となる。これらを防止して早期に骨結合を得るためには骨形成促進法と組み合わせて仮骨形成を促進することが有効と考えられる。そこで今回、電気刺激が仮骨延長された下顎骨の形成成熟に対して促進効果を有するか否かを検討した。 成熟白色家兎16匹を材料とし、下顎骨にオルソフィックスM100延長器を装着した後、骨切りを行い、3日間の待機の後、1日0.7mmの割合で10日間延長を行った。これらのうち8匹を電気刺激群とし、延長器のスクリューを電極とした直流電気刺激装置ISO EBS-635を装着して延長時に電流10マイクロアンペアで電気刺激を加えた。他の8匹では電気刺激を加えなかった。延長後の固定期間は両群とも10日、20日、30日、60日とした。仮骨形成は、X線および二重エネルギーX線吸収法(DEXA)による骨密度比(%BMD)、延長仮骨部の脱灰組織標本の光学顕微鏡による観察、顕微鏡画像解析システムAE-6920-MCH(アート社)による新生骨組織面積によって総合的に評価した。 その結果、X線における観察では刺激群と非刺激群に明らかな差はみられなかったが、延長後10日および20日で電気刺激群が非刺激群に比べて仮骨形成が促進されていることが組織学的に観察された。%BMD値、新生骨面積値でも、延長後10日および20日で電気刺激群が非刺激群に比べて増加傾向を示したが、延長後30日および60日では両群に差がなかった。これらの所見から電気刺激は延長仮骨の形成成熟に対して早期に促進効果を持つことが示唆された。
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