研究課題/領域番号 |
08672295
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
野村 務 新潟大学, 歯学部・附属病院, 助手 (20228365)
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研究分担者 |
高田 真仁 新潟大学, 歯学部, 助手 (10251828)
新垣 晋 新潟大学, 歯学部, 助教授 (30134943)
中島 民雄 新潟大学, 歯学部, 教授 (10014010)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | heterogoneily / 頭頚部腫瘍 / フローサイトメトリー / heterogeneity / DNA heterogeneity |
研究概要 |
頭頚部腫瘍患者の原発巣、再発巣、転移巣の数カ所から得られた新鮮材料について、各々をフロサイトメーターにて計測した。当科ではdiploidの基準としてDNA indexが0.95から1.05までとしているが、heterogeneityの判定基準については統計学的手法により2つのDNA indexが0.09以上異なるものをheterogeneityとした。その他、腫瘍の大きさ、光学顕微鏡的に腫瘍の分化度、浸潤形態、組織学的heterogeneityを総合的に分析した。 頭頚部腫瘍扁平上皮癌について、原発巣32例、再発巣8例、転移巣16例について、分析を行った。腫瘍内heterogeneityな腫瘍はdiploidとaneuploidのcell lineを持っていた。heterogeneityの出現頻度は再発巣で38%(3/8)、転移巣で67%(8/12)と原発層とは異なっていた。 T3、T4症例において、腫瘍内heterogeneity、リンパ節転移、再発の出現頻度は、それぞれ53%、69%、40%であった。heterogeneityのみが統計学的にT1、T2症例より有意に高かった。転移と再発を検討した場合、転移または再発をした症例においてheterogeneityの出現頻度はそれらがないものより高かった(31%対21%、50%対25%)。しかし、統計学的に有意差はなかった。組織学的にGrade3、4の浸潤様式において、heterogeneity、転移の出現頻度は高かったが、Grade1、2と比して、明らかな差はなかった。 まとめとして、フローサイトメトりーの多標本の採取は口腔癌のより詳しい性格を知るためには必要なものであると思われた。
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