研究課題/領域番号 |
08672324
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
福田 仁一 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (00106270)
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研究分担者 |
村木 祐孝 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (20265002)
立石 晃 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (60197390)
羽地 達次 九州歯科大学, 歯学部, 助教授 (50156379)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | Fas抗原 / Fasリガンド / アポトーシス / 口腔癌 / apoptosis / Fas antigen / gingira / immunohistochemistry / oral diseases / oral cancer / immunobloHing / oral epithelia |
研究概要 |
我々は口腔粘膜上皮における癌の発生、進行及びその予後とアポトーシスとの関係を解明するためにFas抗原に注目して研究を開始した。研究を進める上で、特異的な抗Fas抗体が必要であると考え、まず、Fas抗原の細胞外領域(a.a.,104-114)に相当する11個のアミノ酸配列に対するオリゴペプチドを合成し、家兎に免疫して非常に抗体値の高い抗Fas抗体を得た。この抗体を用いて、我々は細胞にアポトーシスを誘導するFas抗原が正常口腔粘膜の基底細胞及び有棘細胞に局在すること、その分子量が35kDaであることを免疫組織化学的手法及び免疫ブロッティング法を用いて証明した。この分子量はFas抗原遺伝子の塩基配列より類推される分子量とよく一致する。我々は、Fas抗原が口腔扁平上皮癌の分化度に応じて、その発現量が異なること、口腔粘膜関連各種疾患において、特異的な発現様式を呈するする事等を発表した(Muraki et al,1997)。我々はさらに、Fas抗原の発現と化学療法後の抗腫瘍効果が関連する事を見いだした。この成果の一部はすでに公表されている(材木等、1997)。さらに詳細な検討を加えた他の一部の成果は、現在印刷中である。 口腔癌発生におけるFas遺伝子の関係をより詳細に知るために、我々はヒト口腔粘膜と培養口腔癌細胞より、mRNAを採取して、RT-PCR法により、Fas遺伝子を増幅した。このPCR産物の塩基配列はすでに公表されているFas遺伝子の塩基配列と完全に一致した。このことは口腔粘膜にFas遺伝子が存在し、その発現が種々の刺激により調節されている事を示唆する。さらに、Fas遺伝子の発現の異常は、口腔癌を含む口腔疾患の発生に関与する。さらにFas遺伝子の発現量を知る事は口腔癌の化学療法後の予後を予想する事を可能にする。 以上の結果より、我々は、口腔粘膜細胞及び口腔癌細胞にアポトーシスを誘導し、その機構を知ること、Fas抗原、Fasリガンドを含むアポトーシス関連遺伝子を検出し、その発現量を以前に知ることは、口腔癌の確定診断、癌発生の予測、残存癌細胞や転移癌細胞の検出、疾患の予後と転移性の予測を行う上でも臨床上特に重要であると考える。
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