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電気生理学的手法による鎮静レベルと臨床的モニターに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672345
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関松本歯科大学

研究代表者

廣瀬 伊佐夫  松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70029982)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード静脈内鎮静法 / 後耳介筋反射 / 臨床モニター / ミダゾラム / ミダソラム / ジアゼパム
研究概要

脳誘発反応波のうち、導出が比較的容易で、再現性に富む後耳介筋反射(PAMR)の変化、特に振幅変化と臨床的至適鎮静度との関連性に着目し、客観的鎮静度モニターとしての有用性を検討した。方法は、ミダゾラム初回量1〜2mg投与、以下3〜5分間隔で1mgを投与し、臨床的バイタルサインによる至適鎮静度が得られるまで追加投与、ジアゼパム投与群では、初回量を2〜3mgとして、以下3〜5分間隔で至適鎮静が得られるまで追加投与した。薬剤の各投与3分後に、シグナルプロセッサ7S12(日本電気三栄)を用いて、イアーピースにて音圧100dBのクリック音5回/秒を呈示し、加算回数60〜100回の条件下で、左右乳様突起上の後耳介筋起始部よりPAMR波を誘出した。安静時薬剤投与前のPAMR波形を対照値とした。PAMRの振幅はP波とN波の絶対値の和とし、振幅の変化は対照値を100とした百分率で表し、臨床的至適鎮静度との関連を検討して次の結果を得た。
1)ミダゾラム血中(血漿)濃度とPAMR振幅は逆相関を呈し、臨床的至適鎮静時ミダゾラム193.0±11.0ng/ml(n=20)にはPAMRは19.7±6.9%に低下した。同様にジアゼパムでは至適鎮静時血中濃度678±32.5ng/ml時にPARMは18.9±4.5%に低下した。
2)N波およびP波の潜時は薬剤の血中濃度に応じて有意に延長した。N波では、対照値12.46±0.89sec(n=20)に対し、至適鎮静では16.39±3.39msecに延長した。同様にP波は対照値17.05±1.66msec(n=20)に対し19.82±2.53msecに延長した。
3)睡眠に陥る深度鎮静ではPARMは消失した。
4)GSR波は環境因子(室温、湿度、通気など)の影響を強く受け、一定の傾向を得ることは困難であった。
以上の結果は、PARM波形変化は客観的モニターとして有用であることを示唆している。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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