研究課題/領域番号 |
08672367
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
森下 真行 広島大学, 歯学部, 講師 (90166405)
|
研究分担者 |
島津 篤 広島大学, 歯学部, 助手 (10274094)
岩本 義史 広島大学, 歯学部, 教授 (90034165)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 性ホルモン / 17β-エストラジオール / 歯根膜由来線維芽細胞 / 歯周疾患 / エストロゲン / 歯根膜線維芽細胞 / エストロゲンレセプター |
研究概要 |
ヒト歯根膜由来線維芽細胞(PDL)の機能が、性ホルモンによりどのような影響を受けるかについて、検討した。 PDLがエストロゲンレセプターを発現しているかどうかについてRT-PCRを用いて追究したところ、その発現が確認された。また、エストロゲンレセプターcDNAをプローブに用いてサザンハイブリダイゼーションを行ったところ、PCR産物がプローブとハイブリダイズすることが確認された。 PDLが石灰化ノデュールを形成することは、既に明らかになっている。このノデュール形成は、歯周組織再生に重要な役割を果たしていると考えられている。そこで、性ホルモンがPDLによる石灰化ノデュール形成に影響を与えるかどうかを検討した。その結果、エストラジオールは、PDLによる石灰化ノデュール形成を促進すること、培養期間が長くなるほど、形成されるノデュールは多くなることが明らかとなった. 性ホルモンの影響について、オステオカルシンの産生を指標にして検討した。PDLの培地中に20ng/mlのエストラジオールを加え20日間培養したところ、オステオカルシンの産生が有意に増加することが確認された。この増加は、エストラジオールの濃度が0.2、2ng/mlにおいても確認された. PDLを25日間にわたって培養し、分化の指標であるアルカリフォスファターゼ活性を測定した。その結果、アルカリフォスファターゼ活性はPDLの培養20日目まで上昇が認められ、それ以後は高いレベルを保った。 以上の結果より、性ホルモンは歯周組織の再生に重要な働きをしている可能性が示唆された。
|