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機械的外力に応答するin vitroでの骨吸収実験系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 08672374
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

谷村 一朗  徳島大学, 歯学部, 助手 (20253221)

研究分担者 山本 照子  徳島大学, 歯学部, 教授 (00127250)
岡田 欣也  徳島大学, 歯学部, 助手 (60274239)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード破骨細胞 / 骨吸収 / 骨髄細胞培養系 / 機械的外力
研究概要

機械的外力に応答するin vitroでの骨吸収実験系の確立のために、以下のような実験を行った。
まず、機械的外力を付加する装置の考案をした。これはII型コラーゲンで皮膜した弾性のある培養プレートを用いて、この底面を一定に伸展させることによって細胞に伸展力を付加するものである。生後3日目のマウスの頭蓋冠よりWangらの方法で骨芽細胞を分離し、これを前述のプレートに播種し、機械的伸展力を加えながら培養した。この骨芽細胞を培養したコンディションドメディウムを集めた。一方、7-9週齢のICRマウスの大腿骨および脛骨より骨髄細胞を採取し、培養して、副甲状腺ホルモン(PTH)を添加し、骨髄細胞から破骨細胞様多核細胞の形成を観察した。そこへ機械的伸展力を与えた骨芽細胞のコンディションドメディウムを添加すると、破骨細胞様多核細胞の形成が促進されることを見出した。このコンディションドメディウムは骨芽細胞がsubconfluentな状態で伸展刺激を与えたときにのみ多核細胞の形成を促進した。コンフルエント後の状態で伸展刺激を与えたときのコンディションドメディウムは逆に多核細胞の形成を抑制した。骨芽細胞の伸展培養にインドメタシンを加えた場合のコンディションドメディウムは、PTHが誘導するた多核細胞形成を抑制した。すなわち、この伸展刺激を行った骨芽細胞のコンディションドメディウムの多核細胞形成促進作用にはプロスタグランディンの関与が示唆された。機械的な刺激によって反応する骨吸収には、骨芽細胞系の細胞による調節機構が存在することが示唆された。今後はこの多核細胞に骨吸収能があるのかどうかを骨片による骨吸収実験を行って確認する必要があろうと思われる。また、骨芽細胞のこのコンディションドメディウム中の骨吸収促進活性の同定を行う必要があろう。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S.Soma,S.Matsumoto and T.Takano-Yamamoto: "Conditioned medium of stretched calvarial bone cells enhances osteoclast-like cell formation induced by parathyroid hormon in mouse bone marrow cultures" Archives of Oral Biology. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 伊東正志,岡田欣也他: "外科的矯正治療による骨格性下顎前突症の舌骨の位置変化および咽頭部気道形態について" 中・四国矯正歯科学会雑誌. 8巻・1号. 41-49 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 岡田欣也他: "磁力を用いた犬歯遠心移動装置に関する研究" 中・四国矯正歯科学会雑誌. 8巻・1号. 50-55 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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