研究課題/領域番号 |
08672388
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
古賀 寛 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (00266561)
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研究分担者 |
高江州 義矩 (高江洲 義矩) 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (60048303)
眞木 吉信 (真木 吉信) 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (80125012)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 食品中フッ化物分析 / 微量拡散法 / 一日フッ化物摂取量 / 乳児用食品 / Bioavalability / フッ化物溶解率 / 齲蝕予防 / フッ化物応用 / フッ化物 / 食品 / フッ化物分析 / 沖縄 / 乳幼児用食品 / ベビ-フード / フッ化物(F) / loosely bound / tightly bound / Bioavailability / Mg |
研究概要 |
食品中フッ化物分析値から乳児の一日フッ化物摂取量を推定し、さらに食品中のフッ化物溶解性からbioavailabilityを検索した。食品中フッ化物分析は、HMDS-微量拡散法によって微量試料の微量フッ化物量の定量が可能であることを確認した。乳幼児用食品中フッ化物分析結果は、市販粉乳粉末のフッ化物濃度は1ppm以下(平均0.596ppm)を示し、市販離乳食の摂取時のフッ化物濃度では、穀類が最も高く(平均0.30ppm)、肉・魚類が0.13ppm、野菜類が0.23ppm、果汁は、0.1ppmの値をそれぞれ示した。乳児の月齢別一日フッ化物摂取量は、3-4カ月では、0.175mg/day、5-6カ月では0.201mg/day、8-9カ月では0.266mg/dayと推定された。体重1kgあたりでは、0.024-0.029mg/kgの値を示した。体重1kgあたりの一日フッ化物摂取量は、Ophaugら(1985)が主張したフッ化物の摂取許容量0.07mg/kgよりかなり低値であった。乳児の一日フッ化物摂取量は、市販の乳児用食品摂取での推定値で十分代替できると考えられる。2歳以上の幼児や児童の一日フッ化物摂取量を推定するには、マーケットバスケット方式による食品中フッ化物分析あるいは陰膳方式による通常食のフッ化物分析を行う必要がある。このデータに基づく各年齢における一日フッ化物摂取量を推定していくことも、齲蝕予防としてのフッ化物応用の指標として重要である。食品中フッ化物のbioavailabilityの検索では、煮干しやbone mealなどは高フッ化物食品であり、フッ化物の溶解は蒸留水ではみられず、フッ化物とカルシウムとの強い結合を示した。さらにナンキョクオキアミはフッ化物の溶解率が非常に高く、その弱い結合はマグネシウムとの関連性が示唆された。食品中フッ化物のbioavailabilityは、食品中フッ化物のイオン性に関連してカルシウム濃度と比較したマグネシウム濃度に強く影響を受けることが示唆された。
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