研究課題/領域番号 |
08672417
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
染井 正徳 金沢大学, 薬学部, 教授 (20110546)
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研究分担者 |
中川 亨子 金沢大学, 薬学部, 助手 (50180245)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 1-ヒドロキシインドール / インドール / 血小板凝集阻止 / アブラナ科の野菜 / ファイトアレキシン / インジゴ / インドロカルバゾール |
研究概要 |
下記の研究成果を得、これらについて学術雑誌に発表した。 1.研究代表者が、若いときに空想した1-hydroxyindole誘導体を、初めてこの世に誕生させることができた。得られた1-hydroxyindole誘導体はどれも、市販の薬と同等か、あるいは、より強力な血小板凝集阻止作用をin vitroで有することを見出した。さらに、循環器系疾患治療薬の開発を目指して、各種の類縁化合物の合成を行った。これらはすべて新規化合物であり、今後薬理作用、毒性等を調べるためのサンプルの準備が整った。一般的に1-hydroxyindole誘導体は不安定な化合物であるが、中には安定なものもあり、その安定性を支配する要因についても、更なる研究により明らかにしていきたい。 2.1で得た1-hydroxytryptamine誘導体と、1-hydroxyindole-3-aceticacid誘導体とでは、酸に対する化学反応性が全く異なるという、化学的に極めて興味ある事実を発見した。この相違を説明する理論は、現在のところ無く、新しい理論に至る扉を開いたものと思われる。今後更に検討を加える必要がある。 3.アブラナ科植物の野菜(キャベツ、大根、白菜、カブなど)などに含まれるphytoalexin、およびその類縁体を合成する過程で、1-methoxyindoleの二量化を鍵反応とする、抗がん、抗エイズ、プロテインキナーゼC阻害作用を持つ物質であるindolocarbazole合成に成功した。さらに、安価な原料であるindigoから、重要合成中間体である2,2'-bisindole合成法の開発にも成功し、さらにindolocarbazoleに対する簡便な合成法を開発することにも成功した。
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