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環状イミンの触媒的不斉水素化反応の開発とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 08672435
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 化学系薬学
研究機関静岡県立大学

研究代表者

森本 俊明  静岡県立大学, 薬学部, 助教授 (60046307)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードイミン / 不斉水素化 / 不斉触媒 / イリジウム錯体 / 不斉配位子 / イソキノリン / 光学活性アルカロイド
研究概要

従来優れた方法の無かった環状イミンの触媒的不斉水素化を高いエナンチオ選択性で行う方法を開発し,光学活性なテトラヒドロイソキノリン類の効率的合成法を確立することができた。すなわち、1置換3, 4-ジヒドロイソキノリン類を基質とする触媒的不斉水素化を効率よく行う方法を開発する事を目的として、この反応触媒系に適用できる優れた不斉配位子と遷移金属、助触媒の種類および最適な反応条件を検討し、その結果、遷移金属としてはイリジウムを用い、助触媒としてはフタルイミド類(各種置換基をもつものを含む)を添加する研究者のオリジナルな方法を用い、また配位子としてはビスホスフィン配位子BINAPやBCPMを用いる触媒系においてエナンチオ選択性と触媒活性が非常に優れていることを明らかにした。基質としては各種の1-arylmethy1-3, 4-dihydroisoquinoline類をはじめ他のいくつかの1位置換ジヒドロイソキノリン類の不斉水素化に適用しその適用範囲を検討した。その結果、一般に1mol%の触媒量で還元反応は進行し、対応する光学活性テトラヒドロイソキノリン類を高選択的、高収率で与えることを明らかにした。例えば、天然のS型の光学活性テトラヒドロイソキノリンアルカロイド類nor laudanosineやtetrahydrohomopapaverineが86-88%eeの高い選択性で得られた。一方、1-ary1-3, 4-dihydroisoquinolineの不斉水素化によるcryptostyline IIの生成は立体的原因のため高い選択性を得ることができなかった。本研究によって、一般の1置換テトラヒドロイソキノリン類を効率的に不斉合成する方法を開発することができたが、これを利用することによって他の光学活性アルカロイド類の全合成へ応用する道が開かれた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Toshiaki Morimoto: "Asymmetric Synthesis of (S) -Norluadanosine and (S) -Tetrahydrohomopapaverine by Catalytic Asymmetric Hydrogenation with Chiral Diphosphine-Iridium (I) -Phthalimide Complex Catalysts" Heterocycles. 46. 2557-2560 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Toshiaki Morimoto: "A Convenient Method for the Synthesis of Bis (trialkylphosphine) -Boranes Bearing Two Phospholanes" Synlett. 1211-1212 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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