研究課題/領域番号 |
08672446
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
大竹 廣雄 (1997) 帝京大学, 薬学部, 助手 (50256054)
飯森 隆昌 (1996) 帝京大学, 薬学部, 助教授 (90246025)
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研究分担者 |
東屋 功 帝京大学, 薬学部, 助手 (50276755)
高橋 秀依 帝京大学, 薬学部, 助手 (10266348)
大竹 廣雄 帝京大学, 薬学部, 助手 (50256054)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | グリコシル化反応 / 脱炭酸 / カルボナ-ト / ベンゾイル保護糖 / アシル保護糖 / ハフノセンジクロリド / シリルトリフラート / 四塩化スズ / ベンジル保護糖 |
研究概要 |
糖鎖合成においては固相法のための優れた方法論が未だ見出されていないが、その理由として、糖を繋ぐグリコシル化反応に厳密な無条件が必要であること、アノマー位の立体選択性の制御が難しいことなどが挙げられる。本研究はグリコシル化を「炭酸エステルを介した一時的な糖の連結」と「ルイス酸を用いた脱炭酸によるグリコシド結合への変換」の2工程に分割することで、それらの問題点を解決することを目的とした。 本研究では前年度、ベンジル保護単糖から、4-ニトロフェノキシ基又はイミダゾリル基を脱離基として用いることにより効率良く混合炭酸エステル(混合カーボネート)を合成する方法を確立した。また、脱炭酸グリコシル化反応において、トルエン中トリアルキルシリルトリフラートを用いるとβ-選択的(α:β比〜1:4)に、エーテル中四塩化スズ-過塩素酸銀を用いるとα-選択的(α:β比〜12:1)にグリコシドが得られることを見いだした。本年度はさらにプロモーターおよび反応条件の探索を行ない、エーテル中ハフノセンジクロリド-過塩素酸銀を用いると極めて高いα-選択性(α:β比〜19:1)でグリコシドが得られることを見いだした。また、アシル保護糖について検討を行ない、まず混合カーボネートの立体選択的合成法を確立し、次いでそれらを脱炭酸することによりβ-選択的(α:β比〜1:99)にグリコシドが得られることを見いだした。さらに、脱炭酸反応の機構を明らかにする目的で、混合カーボネート間の交差実験を行ない、この反応が分子内ではなく分子間で進行していることを明らかにした。
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