研究課題/領域番号 |
08672461
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
吉川 雅之 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (90116129)
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研究分担者 |
島田 ひろみ 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (90268102)
村上 敏之 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (40278445)
松田 久司 京都薬科大学, 薬学部, 助教授 (40288593)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 伝承薬物 / 加工調製 / 薬理活性成分 / 生姜 / 木香 / 甘茶 / 酸棗仁 / 三七人参 / 生薬修治 / 芍薬 / ショウガ / 抗ストレス潰瘍活性成分 / 抗アレルギー活性成分 |
研究概要 |
生姜の加工調製(修治)の科学的解明研究として、ショウガ新鮮根生薬生姜について薬理活性及び含有成分を比較検討した。その結果、in vivo及びin vitro抗I型アレルギー活性はいずれも生姜が強く、その活性成分は修治の過程で生成する6-shogaolであることが判明した。また、強心活性はショガ新鮮根が強く、8-gingerolなどが活性成分として得られた。 モッコウ新鮮根と生薬木香について抗潰瘍活性を指標に探索した結果、生薬木香から新規アミノ酸結合型セスキテルペンsaussureamine類を得、化学構造を明らかにするとともに、マウスでの抗ストレス潰瘍抑制作用のあることを見出した。含有比較や化学合成的検討の結果、saussureamine類が修治過程で生成する可能性が支持された。 生姜や木香の成分に強い抗潰瘍活性が認められるとともに、ヘリコバクターピロリ菌やMRSA菌に対して合成抗潰瘍剤オメプラゾールよりも強い抗菌作用が認められた。 アマチャ新鮮葉について、生薬甘茶成分との比較のもとに成分検索した結果、新規ジヒドロイソクマリン配糖体9種とセコイリドイド複合体2種を明らかにするとともに、甘茶修治において加水分解などの化学過程の存在を明らかにした。 酸棗仁、芍薬、三七人参について修治における成分変化を明らかにする目的で成分探索した結果、サネブトナツメ種子から新規ダンマラン型トリテルペン配糖体6種、シャクヤク根から新規モノテルペン配糖体2種とモノテルペン2種及び生三七人参から新規サポニン10種を単離し、化学構造を明らかにするとともに、ラット肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制活性、鎮痙作用及び肝保護作用のあることを見出すなど本研究計画をほぼ完全に達成した。
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