研究課題/領域番号 |
08672496
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中畑 則道 東北大学, 薬学部, 助教授 (60045804)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | トロンボキサンA_2 / 受容体サブクラス / アストロサイトーマ / 血小板 / 血管 / 受容体抗体 / Gq / 11 / G12 |
研究概要 |
トロンボキサンA_2受容体のサブクラスおよびその情報伝達機構を明らかにする目的で、ヒトアストロサイトーマ細胞、血小板および血管平滑筋細胞を用いて検討を加えた。はじめに、トロンボキサンA_2受容体の部分ペプチドに対する抗体を作製し、その抗体を用いたアフィニテイカラムを作製し、可溶化したアストロサイトーマ細胞膜および血小板膜のトロンボキサンA_2受容体を部分精製した後、ウエスタンブロッチイングにて抗体に反応するものを調べたところ、アストロサイトーマ細胞にはには58kDaと55kDaの2つの認識されるバンドが存在した。血小板では55kDaのもののみが確認された。トロンボキサンA_2受容体はWGAカラムとトロンボキサンA_2受容体抗体アフィニテイカラムを組み合わせることにより、効率的に濃縮された。このアフィニテイクロマトによって精製されたトロンボキサンA_2受容体を含むフラクションには抗Gq/11抗体に反応するGq/11を含むとともに、抗G12抗体とも反応し、G12がトロンボキサンA_2受容体と共役することが明らかになった。現在、トロンボキサンA_2受容体は少なくとも2種類が存在すると考えられている。ひとつはplacentaタイプで、もう一つは内皮細胞タイプである。アストロサイトーマよりmRNAをとり、RT-PCRにてcDNAにした後、placentaタイプおよび内皮細胞タイプを認識できるようなプライマーを用いてPCRを行ったところ、2種類のバンドが認められた。したがって、アストロサイトーマにはトロンボキサンA_2受容体のサブクラスが存在することをはじめて明らかにした。一方、血管平滑筋のトロンボキサンA_2刺激による情報伝達の解析より、ホスファチジルイノシトール特異的ホスホリパーゼCの活性化とともに、ホスファジルコリン特異的ホスホリパーゼCの活性化経路の存在を見い出した。以上の結果より、トロンボキサンA_2受容体にはサブクラスが存在し、Gq/11を介してホスフィチジルイノシトール特異的ホスホリパーゼCの活性化以外に、G12との共役があることが明らかになった。
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