研究課題/領域番号 |
08672500
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
本間 浩 東京大学, 薬学部, 助教授 (50190278)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
|
キーワード | D-アスパラギン酸 / D-アミノ酸 / 精巣 / 精子細胞 / Methoxyacetic acid / ラット |
研究概要 |
精巣では、様々なタイプの細胞群が、分泌因子を介して相互に影響しあいながら精子形成が行われている。成熟ラット精巣にはD-アスパラギン酸(D-Asp)が全アスパラギン酸の約30%と高濃度に含まれている。D-Aspが、どのタイプの細胞群に存在しているかを明らかにするために、薬物を用いてin vivoで特定の細胞集団を特異的に破壊した時、D-Asp含量がどのように変化するかを解析した。 1,3-Dinitrobenzeneを投与し、セルトリ細胞を破壊した場合には、D-Aspの含量は変化しなかった。一方、Methoxyacetic acid(MAA)を投与した後3日目では、パキテン期の精母細胞が特異的に破壊されていることが、組織切片の観察から明らかになった。この時、L-Aspの含量は有意に減少したのに対して、D-Aspの含量には変化が認められなかった。ところが、MAA投与後20日目では、投与直後に破壊されたパキテン期の精母細胞が、分化・成熟の進行とともに移動し後期精子細胞となっていた。すなわち、投与後20日目の精巣では、後期精子細胞が特異的に破壊されていた。この時、L-Asp含量のみならず、D-Asp含量も対照群と比べて著しく減少していた。以上の結果より、D-Aspは、精巣内では後期精子細胞に局在することが示唆された。
|