• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

LDL受容体転写因子SREBPを活性化するプロセッシング酵素の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672508
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生物系薬学
研究機関大阪大学

研究代表者

佐藤 隆一郎  大阪大学, 薬学部, 助教授 (50187259)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードコレステロール / LDL受容体 / SREBP
研究概要

コレステロール代謝を調節する転写因子SREBPはこれまで2種類のアイソフォームが報告されているが、その機能的な差異については不明な点が多い。そこで、SREBP自身の転写調節を解析する目的でHeLa細胞をコレステロール過剰条件下で培養し、SREBP1,2のmRNAの変動をRNase protection assayを用いて測定したところ、SREBP2のmRNAが細胞内のコレステロール量の変動に応じて増減することを見出した。続いてヒトSREBP2遺伝子の5'上流域を含むクローンを単離し、その塩基配列を決定した。転写開始点を5'PACE法にて解析し、開始点から約120bp上流にSREBP2の認識塩基配列であるSRE-1(ATCACCCCAC)が存在することを見出した。この5'上流域をLuciferase遺伝子を含むReporter geneに挿入し、Luciferase assayを行った。600bpから次第に5'上流域を短くしていったところ、転写開始点から約120bp上流域がコレステロールによる転写調節に必須の領域であることが明らかとなった。さらに転写開始点から約100bpの位置にCCAAT逆配列(ATTGG)が認められた。そこでSRE-1、CCAAT逆配列にそれぞれ変異を導入してLuciferase assayを行ったところ、いびれか一方に変異が導入されるとコレステロールに対する応答性が失われることが明らかになった。CCAAT逆配列に結合する転写因子を同定する目的でこの配列を含むプローブを標識して、HepG2細胞核抽出画分を用いてGel shift assayを行った。本配列に特異的に結合するバンドが検出され、このバンドは転写因子NF-Yに対する抗体でsuppershiftした。以上の事実より、SREBP2遺伝子5'上流域に存在するSRE-1、CCAAT逆配列にそれぞれ結合するSREBP、NF-Yの協調的作用を介して、本遺伝子のコレステロールによる転写調節は行われることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Sato,R: "Sterol-dependent transcriptional regulation of sterol regulatory element-binding protein-2." J.Biol.Chem.271. 26461-26464 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Mori,M: "Characterization of vitronectin in atherosclerotic lesions." J.Atheroscler.Thromb.3. 25-31 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Kawabe,Y: "Regulation of fatty acid synthase expression by cholesterol in human cultured cells." Biochim.Biophys.Res.Commun.219. 515-520 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi