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活性酸素障害除去におけるセレン蛋白質の役割とその動物種差-特にモルモットに注目して-

研究課題

研究課題/領域番号 08672529
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生物系薬学
研究機関北里大学

研究代表者

姫野 誠一郎  北里大学, 薬学部, 助教授 (20181117)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードセレン / モルモット / 活性酸素 / セレン蛋白質 / グルタチオンペルオキシダーゼ / セレニウム
研究概要

肝臓、腎臓中でclassical glutathione peroxidase(cGPx)活性が著しく低いモルモットにおいて、他のどのようなセレン蛋白質が発現しているのか検討した。肝臓、腎臓中のセレン蛋白質を^<75>Seでin vivoで標識し、SDS-PAGEで分離したところ、肝臓ではphospholipid hydroperoxide glutathione peroxidase(PHGPx)と思われる分子量18kDaのセレン蛋白質のバンドが最も強く標識された。そこで、この蛋白質を2次元電気泳動、カラムクロマトグラフィー等で分離したところ、確かにPHGPx活性を持つ蛋白質であることを確認した。さらに、肝臓のmRNAを用い、ラットのPHGPxの配列を元に作製したprimerでRT-PCRを行ったところ、PHGPxのbandが増幅されたので、増幅されたcDNAを切り出してその塩基配列を決定したところ、ラットのPHGPxと98%の相同性を持つことがわかった。従って、cGPx遺伝子がほとんど発現していないモルモットの肝臓中においても、PHGPx遺伝子は発現し、活性を持つ蛋白質としてl8kDaのPHGPxが存在していること、他の動物種とは異なり、モルモットの肝臓中ではPHGPxが主要なセレン蛋白質であること、が明らかになった。このPHGPxの活性はセレン欠乏時に他のセレン蛋白質の活性が減少しているときにもほとん減少せず、セレン欠乏時に体内に取り込まれたわずかなセレンは積極的にPHGPxに利用されることも明らかになった。一方、腎臓ホモジネートのSDS-PAGE分析によって、腎臓中には22kDaの未知のセレン蛋白質が存在している可能性が示された。そこで、この蛋白質の性状を解析したところ、cGPxの単量体と分子量は近いが等電点が異なること、しかし、cGPx同様4量体を形成している可能性が高いこと、などがわかった。また、同様のセレン蛋白質がラットの肝臓中にも存在する可能性が示唆された。この蛋白質の性状については、さらに今後検討する必要性がある。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 姫野誠一郎: "環境と健康II" へるす出版, 310 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 姫野誠一郎: "再考-セレンと癌" Biomedical Research on Tracne Elements. in press. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 姫野誠一郎 他: "環境と健康II" へるす出版(池永満生 他編), 310 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Seiichiro HIMENO: "Isoforms of Selenoprotein P in Rat Plasma" J.Biol.Chem.271(26). 15769-15775 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 姫野誠一郎: "微量元素(亜鉛とセレン)" 栄養-評価と治療. 13(3). 289-295 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 姫野誠一郎: "セレン蛋白質へのセレノシステインの取り込み機構" Biomed.Res.Trace Elements. 7(3). 111-112 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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