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グルココルチコイドと細胞増殖因子による細胞集塊の形成と分散の制御

研究課題

研究課題/領域番号 08672544
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生物系薬学
研究機関摂南大学

研究代表者

伊藤 文昭  摂南大学, 薬学部, 教授 (80111764)

研究分担者 芝本 さゆみ  摂南大学, 薬学部, 助手 (80178920)
堀 隆光  摂南大学, 薬学部, 講師 (00199522)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード上皮増殖因子 / グルココルチコイド / インテグリン / カドヘリン / コラーゲン / ラミニン / 細胞基質間接着 / 細胞集塊
研究概要

(本研究開始以前の研究実績の概要)ヒト胃癌細胞株(TMK-1細胞)を上皮増殖因子(EGF)で処理すると、細胞集塊の分散が起きた。また、wound assayによりTMK-1細胞に対するEGFの作用を調べると、細胞集塊を形成している個々の細胞が周囲に移動する運動性の昂進が見られた。一方、副腎皮質ホルモンのグルココルチコイドでTMK-1細胞を前処理しておくと、これらのEGFの作用は抑制された。(目的)EGFとグルココルチコイドが細胞集塊の形成に対して拮抗的に作用する機構を分子レベルで調べることを目的とする。(結果)Eカドヘリンに対する抗体でTMK-1細胞を処理して、細胞間の接着をはずした状態でも、グルココルチコイドはEGFに拮抗して作用することから、グルココルチコイドは細胞間接着ではなく、細胞-細胞外マトリックス間接着、細胞骨格系などに作用して、細胞集塊の分散を抑制している可能性が考えられた。そこで、細胞外マトリックスに対する細胞接着を調べたところ、グルココルチコイドはTypeIVコラーゲン、ラミニンへの細胞接着を増強させたが、フィブロネクチンに対しては効果を示さなかった。フローサイトメトリーを用いた解析から、グルココルチコイド処理によりα1、α3、β1インテグリンサブユニットの細胞表面に発現している量が増加することが明らかとなった。グルココルチコイドのTypeIVコラーゲンに対する細胞接着増強作用は、α1あるいはβ1インテグリン鎖に対する抗体で抑えられたが、α3鎖に対する抗体で抑えられなかった。以上の結果から、グルココルチコイドはα1β1インテグリンの発現を上昇させることにより細胞外マトリックスへの接着を増強して、EGFによる細胞集塊分散作用に拮抗して作用する可能性が考えられる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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