研究課題/領域番号 |
08672560
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医薬分子機能学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
篠原 康雄 徳島大学, 薬学部, 助教授 (60226157)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ヘキソキナーゼ / ポーリン / cDNAクローニング / 抗がん剤 / がん細胞 / エネルギー代謝 / VDAC / ミトコンドリア |
研究概要 |
悪性度の高いがん細胞では、ヘキソキナーゼ活性が著しく亢進していることが知られていたが、我々は悪性度の高いがん細胞では、正常組織にはほとんど発現していないII型と呼ばれるアイソザイムの転写レベルが顕著に亢進している事実をつきとめた.一方で、がん細胞では多量に発現したヘキソキナーゼが、ミトコンドリアに結合して存在することが知られていたが、その生理的役割は明らかでなかった.本研究では、ヘキソキナーゼのミトコンドリアへの結合の生理的意義を明らかにするために、 1)がん細胞からミトコンドリアを調製して、その機能解析を行った.その結果、ミトコンドリアに結合したヘキソキナーゼは、ミトコンドリア内での酸化的リン酸化反応とミトコンドリア外での解糖系とのクロストークをコントロールしていることを見いだした. 2)がん細胞に発現したポーリンのクローニングとcharacterizationを行い、 a)がん細胞においてVDAC1およびVDAC2と呼ばれるポーリンが発現していることを見いだし、その構造決定を行った. b)これらのポーリンの転写レベルの解析を行い、これらががん細胞に特徴的に発現しているのではなく、正常組織にも普遍的に存在することを見いだした. c)抗体を用いた解析をも行い、これらのポーリンが、がん細胞ミトコンドリアに局在化していることを見いだした.
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