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活性酸素不均化消去能および還元能を有する天然由来の金属錯体の合成と応用

研究課題

研究課題/領域番号 08672575
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 医薬分子機能学
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

松永 久美  武庫川女子大学, 薬学部, 助手 (70271418)

研究分担者 安田 典子  武庫川女子大学, 薬学部, 助手 (10271420)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードピリミン及びそのFe(II)錯体 / SOD活性 / 抗酸化作用
研究概要

合成して得られたピリミン及びそのFe(II)錯体を用いて、そのSOD活性、in vitro及びin vivoにおける抗酸化作用を検討し、以下の結果を得た。
1)ピリミン1mgのSODの様作用は、SODの約1400分の1の効力を示した(SOD3Uに相当)。
2)ピリミン1mgでperoxynitriteによる過酸化作用をほぼ100%抑制し、SODの500Uより強い抗酸化作用を示した。このことは本品がSOD活性以外の抗酸化作用を有し、過酸化物による組織障害をより強く抑制することが示唆される。
3)ピリミンの低比重リポ蛋白(LDL)の酸化変性に対する抑制作用は、10^<-5>Mの時にほぼ50%であった。これは、LDLの酸化変性に対し強い抑制作用を示し、in vivoにおいても抗動脈硬化作用を有することが報告されているプロブコールに匹敵するものであった。また、ピリミンのFe(II)錯体はさらに強い抑制作用を示した。
4)1)〜3)で検討したin vitroの実験においてピリミン及びそのFe(II)錯体が強い抗酸化作用を有することが明かとなったので、in vivoでの抗酸化作用を検討した。マウスをリノール酸10%添加食で3週間飼育し、著明に上昇する血清過酸化脂質に対する抑制作用を検討した。ピリミンを連日経口投与したときの抑制作用は、約30%で、Fe(II)錯体では約50%で、いずれも皮下投与より経口投与のほうがより強い抑制作用を示した。この抑制作用は天然の抗酸化物質であるビタミンEや前述のプロブコールに比較すると弱いものであったが、天然の抗酸化物質で水溶性のビタミンCに比較してかなり強いものであった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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