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モンゴルにおける食習慣が歯の咬耗および顎関節形態に及ぼす影響に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672578
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 医療社会学
研究機関東北大学

研究代表者

高橋 和裕  東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10125594)

研究分担者 田口 善雄  東北大学, 留学生センター, 教授 (70004885)
長坂 浩  東北大学, 歯学部, 助手 (70217983)
駒井 伸也  東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (90234864)
三條 大助  東北大学, 歯学部, 教授 (70013943)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード口腔疾患 / 口腔内環境 / 生活環境 / 漢民族 / 蒙古民族 / 顎関節症状 / 咬耗 / エックス線検査
研究概要

日本人の生活環境の変化が顎口腔領域疾患に及ぼした影響を知る手がかりを得ることを目的として、日本人のルーツとされる蒙古民族の歯や顎関節の調査は、顎関節症の発症原因を究明する上で極めて有意義であると考えられた。そこで我々は中国吉林省北方地方の農村部の1歳から77歳までの男女1012名(男性535名、女性477名)と、都市部の2歳から70歳までの男女428名(男性207名、女性221名)について齲蝕、歯周疾患、口腔粘膜、口腔清掃状態、顎関節症状の有無、および食習慣などについて質問紙調査と集団検診及び顎関節X線検査を行い、以下の結果を得た。(1)農村部では各年代層とも主食は小麦や栗、稗などの穀類で肉類はごく限られ、都市部では米や小麦で、肉類は過半数が食べていた。(2)農村では齲蝕を自覚している割合は32%、歯痛の経験は40%にみられたが、歯科治療の経験は極めて少なかった。都会では齲蝕を自覚している割合は54%で、歯痛の経験は48%にみられ、歯科治療は39%の人が経験していた。(3)農村では顎関節の疼痛の経験は4%、雑音の自覚は3%、開口障害は1%にみられ、加齢とともに増加傾向が認められた。都市部では顎関節の疼痛の経験は12%、雑音の自覚は20%、開口障害は7%にみられ、発症に低年齢化が認められた。(4)顎関節の形態的異常は日本人に比較して極めて少なかった。(5)歯石は成人の殆どに顕明にみられたが歯槽骨の吸収は少なく、歯の動揺も殆どみられなかった。(6)咬耗は各年代層に著しく、加齢とともに進行していた。(7)農村と都市部での咬合力は男女とも高く大臼歯部で男性70Kg/mm^2以上で、女性は60Kg/mm^2以上70Kg/mm^2未満であった。しかし、都市部の20歳未満の咬合力は農村に比しばらつきがありやや低い傾向であった。顎関節症の発症は、食生活の西欧化とそれに伴う齲蝕の増加が大きな要因であることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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