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院内LANを利用した電子カルテを中心とした診療支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08672585
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 医療社会学
研究機関山口大学

研究代表者

副島 由行  山口大学, 医学部・附属病院, 助手 (20206676)

研究分担者 中島 研  山口大学, 医学部・附属病院, 助手 (00243668)
井上 裕二  山口大学, 医学部・附属病院, 教授 (80213180)
立石 彰男  山口大学, 医学部・附属病院, 助教授 (00155102)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード電子カルテ / 疾患別テンプレート / 病歴サーバー / 画像データベース / 入力方式 / 診療支援システム / 院内LAN / クロスプラットフォーム / 電子カルテシステム / 中央診療部門ICU診療支援 / WINDOW NT4.0サーバー / クロスプラットホーム / ネットワーク環境 / Porland Delphi / Microsoft Access
研究概要

【1.研究用ネットワーク基盤の敷設と既存ネットワーク基盤の再構築】平成8年度には10BASE-Tケーブルで敷設したICUにおける電子ケルテのプロトタイプを実施するための電子カルテ用の専用LANを敷設した.平成9年度は医療情報部にある患者基本情報,検査情報,感染情報などのデータベースサーバーである病歴サーバーと接続した.また放射線部および検査部とのコンピュータとも病歴LANを経由して接続した.
【2.電子カルテネットワーク環境の整備】サーバー機を設置しWINDOWS NT4.0を導入した.このサーバー機に主要クライアント機であるWINDOWS95マシンおよびMachintoshマシンをそれぞれプロトコルで接続した.
【3.他のネットワークとの接続による効用】1)医療情報部病歴サアーバーとの接続:マイクロソフトアクセルベーシックで開発した検査処方閲覧ソフトを利用して,医療情報部にある病歴サーバーを中央診療部門であるICUで利用できるようにした.2)検査部,輸血部コンピュータとの接続:パラメディカルスタッフがカルテサーバーにアクセス可能にし,ICUに入室している患者のカルテが閲覧できる環境にし,検査および輸血を受ける人の病態が把握できるようにした.3)放射線部コンピュータとの接続:放射線部のファイルメーカープロに蓄積されているCT,MRの画像で-たべ-すに患者ID番号で電子カルテ端末よりアクセスを可能とし,その所見の閲覧やカアルテへの引用を可能とした.4)各診療科,手術室との接続:病棟,医局,手術室や総合治療センターにある病歴ネットワーククライアントカラ,病歴サーバーにアクセスしマイクロソフトアクセスの申し込み書テンプレートに書き込むことで申し込みが完了できるようにした.
【4.電子カルテソフトの充実】1)疾患別連プレートの作成:MachintoshおよびWINDOWS95用共通ワープロソフトであるマイクロソフトワードにより既存のコンピュータで電子カルテの一般業務を従来通り行った.これによりワープロで実際にカルテを作製しつつ,患者基本後方,必要テキスト情報をどのような入力形態にするのかの検討をし,疾患別テンプレートを作成した.2)入力方式の検討:マクロソフトワードの入力支援機能を利用し,治療内容,検査内容などのテンプレートを作成し電子カルテへの入力を簡素化した.3)メニュー形式:電子カルテに必要な機能をメニュー形式で選べ実行できるようにするWINDOWS用開発ソフトをマイクロソフトアクセス,オフィスとの連携を容易にするためVisual basicで作成した.
【5.本研究の結果と意義】厚生省の電子カルテ開発プロジェクトの目標は診療情報の共有化と記録の標準化を目的としているが,集中治療などチーム医療が重要となる中央診療部門では診療情報の共有化により多くのメリットがある.
本研究にゆおり構築されたシステムは患者治療に関係している医者,看護婦,パラメティカルが自由にアクセス可能である.これにより患者情報が医療スタッフで共通となり,治療方針,検査結果などが医療スタッフ全員に徹底でき,チーム医療が円滑になった.電子カルテ情報を医師以外の医療スタッフ間に開示することでコミュニケーションが非常に円滑となったと言える.
またカルテの記載の統一化が可能となり,カルテ記録法の改善も容易となった.研修医の臨床研修にもテンプレートを使用したカルテ記載により教育効果が上がったように考えられる.さらに診断書,紹介状の作成が楽になり,高額医療用レセプトの作成が容易となった.電子カルテ使用により将来は質の高い多施設臨床研究が可能になると期待している.
以上,特に複数の医者多くの医者が介在する中央診療部門では電子カルテは非常に有用な診療支援システムとなると考えられた.

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 立石 彰男, 他: "ICUの診療における治療効率評価の試み-疾患・病態群間の比較-" 日本集中治療医学会雑誌. 5・supple.S270 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Akio Tateishi, et al.: "The evaluation on the efficiency of intensive care. -comparison between various types of disease-" J Jpn Soc Intensive Care Med. 5-supple. S270 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 立石彰男, 他: "ICUの診療における治療効率評価の試み-疾患・病態群間の比較-" 日本集中治療医学会雑誌. 5・supple.S270 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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