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薬物動態解析における最小相対エントロピー法の有用性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 08672609
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用薬理学・医療系薬学
研究機関島根大学

研究代表者

網崎 孝志  島根大学, 総合理工学部, 助教授 (20231996)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード薬物動態 / パラメータ推定 / 相対エントロピー / 最小二乗法
研究概要

最小相対エントロピー法(minimum relative entropy method;MRE)は,1995年に網崎と江口により薬物動態への利用が提唱されたパラメータ推定法である。当初,本研究の主目的は,薬物動態のどのような場面でMREが有効なのかを検討することであった。初年度は,MREが通常の個体パラメータ推定において優れた手法であることを多数の数値実験により検証し,その結果を第64回日本統計学会及び第12回Population Pharmacokinetics研究会で発表した。しかし,本研究が進展するにつれ,数学的にはMREは,分散関数に薬物動態関数の値を用いるような反復重み付け最小二乗法(IRLS)に一致することが明らかになった。このIRLSは,優れた性能を有するものの,計数(自然数)データに対してのみ正当化されると考えられていた。本研究により,その手法に「相対エントロピーを最小化する」という理論的裏付けが与えられたことになる。またこれが契機となって,これまで薬物動態解析にあまり用いられていない手法(偽尤度を用いる一般化最小二乗法や拡張疑似尤度法)を含めて,多くの推定法の間の関係を理論的に明らかにした。また,数値実験により,変量効果等を考慮しないような通常の個体パラメータ推定においては,総合的にMREが優れていることを示した。現在,このことを報告する論文を準備中である。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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