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ヨード造影剤のヒスタミン遊離作用における薬物相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 08672615
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用薬理学・医療系薬学
研究機関九州大学

研究代表者

大石 了三  九州大学, 医学部, 教授 (90112325)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードヨード造影剤 / ヒスタミン / 肥満細胞 / モルヒネ / イオパミドール / イオベルソール / イオメプロール / ラット
研究概要

ヒスタミン遊離作用におけるヨード造影剤とモルヒネとの相互作用を明らかにするために、ラット腹腔肥満細胞からのヒスタミン遊離作用(in vitro)、ラットへの静注後の血漿ヒスタミンの変化(in vivo)を検討した。ラット腹腔より採取した未精製の肥満細胞浮遊液をプレインキュベートした後、いろいろな濃度の各種ヨード造影剤を添加し、さらに5分間のインキュベーションを行い、上清と沈査のヒスタミン量をHPLC-蛍光分析法により測定し、ヒスタミン遊離率を計算した。in vivoではイオパミドール静注3分後にエーテル麻酔下に採血を行った。
ヒスタミンの自然遊離は5.7【plus-minus】0.5%であった。ヨード(I)造影剤65mgI/mlの濃度ではいずれも有意なヒスタミン遊離を示さなかったが、135mgI/mlの濃度では、イオパミドール20.3【plus-minus】0.5%、イオベルソール10.5【plus-minus】0.7%、ミオメプロール9.2【plus-minus】0.2%といずれも有意なヒスタミン遊離を示した。イオヘキソ-ルも9.5%の遊離を示したが有意差は認められなかった。モルヒネは3mMの濃度まで有意なヒスタミン遊離を示さなかった。イオパミドール20mgI/mlによるヒスタミン遊離は9.7【plus-minus】0.4%(有意差はない)であったが、モルヒネ1、3、10mMの添加により15.6【plus-minus】1.3%、47.7【plus-minus】2.4%、81.4【plus-minus】2.4%と著明に増大した。in vivoの検討ではイオパミドール単独での明らかなヒスタミン遊離作用も確認できなかったが、ヒトではヒスタミン遊離の報告があり、ラットとヒトの感受
臨床ではヒスタミン遊離作用を有する薬物が使用されることがあるが、今回明らかになったイオパミドールとモルヒネの相互作用は、それら薬物服用患者におけるX線造影検査に一層の注意を払うよう提起するものである。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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