研究課題/領域番号 |
08672630
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 大阪薬科大学 |
研究代表者 |
森本 史郎 大阪薬科大学, 薬学部, 教授 (60067270)
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研究分担者 |
高岡 昌徳 大阪薬科大学, 薬学部, 助手 (50140231)
松村 靖夫 大阪薬科大学, 薬学部, 助教授 (40140230)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | エンドセリン-1 / DOCA食塩高血圧 / 慢性腎不全 / ET_Aレセプター / ET_Bレセプター |
研究概要 |
平成8年度科学研究費補助金により以下の実績を得た。 1.DOCA-食塩高血圧ラットの高血圧発症期にET_A受容体拮抗薬FR139317を2週間腹腔内に連日投与した場合、高血圧の進展が有意に抑制され、同時に胸部大動脈や腸間膜動脈の中膜肥厚も軽度であった。高血圧発症後のDOCA-食塩高血圧ラットにFR139317を静脈内投与した場合、有意な腎血流量増加作用並びに利尿効果が観察された。またET_B受容体拮抗薬BQ788を用いた実験から、FR139317投与によりみられる利尿作用にET_B受容体を介する作用が一部関与することが明らかとなった。以上、DOCA-食塩による高血圧の発症、維持並びに腎機能異常にET_A受容体を介するET-1の作用が密接に関与すること、さらにET_A受容体遮断による利尿作用にET_B受容体の活性化が関係することが示唆された. 2.5/6腎摘による慢性腎不全ラットを作製し、その病態におけるET-1の関与について検討した。5/6腎摘12週後において、全身血圧の上昇、蛋白尿の発現、顕著な腎機能低下および糸球体硬化がみられ、また腎組織中のET-1量およびET-1遺伝子発現量にも有意な増加がみられた。以上、5/6腎摘による慢性腎不全の病態発症に腎臓におけるET-1の過剰産生が関与する可能性が示唆された。
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