研究課題/領域番号 |
08672634
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
米山 彰子 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (50175684)
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研究分担者 |
中村 哲也 東京大学, 医科学研究所, 講師 (30189047)
中原 一彦 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (70101095)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | リンパ球活性化 / フローサイトメトリー / 細胞内pH / 可溶性抗原 / CD45 isoform / 伝染性単核球症 / 細胞内 pH / CD45 |
研究概要 |
臨床検査としてリンパ球活性化を捉える手段は、活性化抗原の測定以外は確立していない。我々は(1)フローサイトメトリーを用いた細胞内pH(pHi)の測定、(2)リンパ球の活性化に伴って細胞から遊離し可溶性の形で血中に存在するリンパ球膜抗原の測定、(3)リンパ球のCD45isoform発現の検討を組み合わせ、様々な側面からリンパ球活性化を評価することを検討した。flow cytometryを用いて細胞表面抗原と蛍光pH指示薬BCECFによるpHiの同時測定を行い、リンパ球サブセットごとのpHiを測定する方法を確立した。この方法を用いるとリンパ球サブセットによってpHiの変化が異なる場合にも検出ができ、詳細な解析が可能になる。この方法を用いて伝染性単核球症(IM)のリンパ球のpHiを検討し、CD8^+リンパ球およびCD4^+リンパ球の活性化および他の活性化パラメーターとの関係を解析することができた。血中可溶性抗原(soluble CD8,solubleCD4)もリンパ球活性化の指標になることが示され、伝染性単核球症や種々の血液疾患に臨床応用できた。CD45isoformの発現似ついては、三重染色分析によりCD45RA^+細胞とCD45RO^+細胞、移行途中の細胞であるCD45RA^<dim+>CD45RO^<dim+>リンパ球の3分画を測定することにより活性化を詳細に検討することが可能になった。伝染性単核球症でCD45RO^+細胞およびCD45RA^<dim+>CD45RO^<dim+>リンパ球が増加していることが示され、またnaive Tからmemory Tへの変化に伴う細胞接着分子の発現の変化を解析することができた。以上の3種類のリンパ球活性化測定法を組み合わせると、従来の方法よりも詳細な解析が可能になると思われた。
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