研究課題/領域番号 |
08672641
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
笹田 昌孝 京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (30144364)
|
研究分担者 |
山本 孝吉 京都大学, 医学研究科, 助手 (10166796)
|
研究期間 (年度) |
1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 好中球 / 貪食殺菌能 / 活性酸素 / FACS |
研究概要 |
好中球の貪食殺菌能は一連の過程、即ち遊走、認識、貪食、活性酸素産生、殺菌へと進行する連続的な反応であり、これらの過程のうち貪食と活性酸素産生をFACSを用いて解析した。 貪食能の指標にはFITCラベルオプソニン化ザイモザンを、活性酸素産生の指標にはhydroeth idineを用いて2つの機能をFACSで同時に解析した結果、ザイモザンによって刺激を受けた好中球は3つの亜集団に分けられることを見いだした。[R1:貪食能、活性酸素産生いずれもなし、R2:貪職能(+)で活性酸素産生(-)、R3:いずれも(+)]3つの亜集団をsort ingにより回収し、光学および蛍光顕微鏡で観察することによってこの所見を確認した。R1からR2、R2からR3へと進行しその移行は極めて速やかであった。 本法は好中球の機能を測定・評価する有用な方法であり、種々の疾患について測定し病態解析として有用な所見を得た。また、好中球をサイトカインで処理した場合の測定からサイトカインの作用機序について、さらに「好中球の活性化とs-thiolationの関連の研究」や「ベーチェット病の病態解析に関する研究」に用いることによって極めて有用な所見が得られた。今後さらに第3の機能を同時解析に加えることにより本法の有用性が高くなると考えられる。
|