研究課題/領域番号 |
08672644
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
梅野 真由美 徳島大学, 医療技術短期大学部, 助手 (00213497)
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研究分担者 |
森田 秀芳 徳島大学, 医療技術短期大学部, 教授 (30035555)
喜多 知子 (喜田 知子) 徳島大学, 医療技術短期大学部, 教授 (60204864)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 血清 / 元素濃度 / 遊離型元素 / タンパク質結合型元素 / ICP-AES / 原子吸光分析法 / ゲル濾過 |
研究概要 |
1. 血清中元素における遊離型およびタンパク質結合型濃度に関する研究 健常者および透析患者の透析前・後の血清を、限外濾過膜(分画分子量1万)を用いて分別し、濾液を遊離型とした。ICP-AESにより、原血清および遊離型の多元素同時測定を行った。原血清に対する遊離型の比率は、Mg62〜67%、Ca51〜52%、Pは約99%、KおよびNaは約90%であった。透析患者血清はSiを高濃度に含有していた。Siの原血清に対する遊離型の比率は、透析前51%、透析後29%であった。また、Mgは、原血清および遊離型元素濃度とも、透析患者が健常者に対して有意に高値を示した(p<0.001)。この原因の一つには、現在使用している透析液が、血清中濃度より高濃度であるためと考えられる。さらに、各種疾患患者(肝疾患、腎疾患、糖尿病)の血清についても同様に測定を行った。これらの疾患群では、多くの元素において、血清中濃度および遊離型比率ともに健常者に対する有意差が認められ、疾患との関連性がうかがえた。 2. ゲル濾過による血清タンパク質の分画測定 タンパク質結合型元素がどのような分子量の分画に含有されているかを検討するために、プール血清を用いてゲル濾過を行い、血清タンパク質を分子量で分画するための基礎的検討を行った。Sephacryl S-200HRを使用したゲル濾過では、血清タンパク質は3つのピークに分画された。推定分子量は、第1ピークよりそれぞれ約70万、17万、7万であった。さらに、フラクションコレクターにより分取された血清ゲル濾過分画を濃縮して電気泳動し、ピークの成分を確認した。今後、各分画の元素濃度について検討する予定である。 3. 血清中のSi濃度測定に関する研究 健常者の血清中Si濃度は低値であり、ICP-AESでの測定は困難である。そこで、原子吸光分析法によるSi測定法を検討し、良好な成績が得られた。また、標準添加法を用いたICP-AESと比較した。
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