研究課題/領域番号 |
08672684
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
看護学
|
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
佐伯 和子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教授 (20264541)
|
研究分担者 |
和泉 比佐子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (60295368)
澤田 いずみ 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (50285011)
庄田 順子 (松田 順子) 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (90274943)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | 健康教育 / 介護力形成 / エンパワメント / 小集団 / 高齢者 / ジェンダー / 小集団教育 |
研究概要 |
1. 研究目的 高齢男性の介護力として自己の老後に対する意識、身辺介護および家事介護に対する知識と技術、ソーシャルサポート活用能力とし、これらの力量形成のための介入プログラムとその評価方法を明らかにすることを目的とした。 2. 研究方法 地域の老人クラブで小集団技法を用いた介護教室(2回で1コース)を実施し、2回とも参加した101名について健康教育の評価を量的データおよび質的データを用いて行った。 3. 結果 (1) 介入の成果としての介護に対する知識、技術、態度の評価 数量的評価では、介護の社会資源に対する知識については獲得が認められ、介護技術の自己効力感および介護に対する態度においてはほとんどの項目で統計的に有意な差は認められなかった。しかし、質的データ分析では、介護への関心の高まりや学習の習得感が表現され、介護について漠然としていた意識から当事者としての切実な課題として捉えられていた。高齢者の介護に対する意識は、介護する・介護されるの両方の立場から捉えられ、介護に対する準備の条件が考えられ、よい要介護者になるための準備としての学習の必要性、自己の老後と生き方、介護の社会化へと認識が深まり、健康の自己管理の大切さが認識されていた。 (2) 介護力について高齢男性の特徴 男性と女性の介入効果の差は、介護技術に対する自己効力感、社会資源の知識、介護に対する態度に関しては統計的にはほとんど認められなかった。しかし、介護を志向する意識には差が認められ、男性は社会的政治的な観点から介護を考え、女性は家族関係や日常的な介護行動から介護を考えていた。 (3) 方法としての小集団プログラムの評価 小集団を用いた介護教室に高齢者は積極的に参加しており、能動的な学習形態は高齢者の学習にとっても存効な方法であった。
|