研究課題/領域番号 |
08672699
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
及川 郁子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (90185174)
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研究分担者 |
横山 由美 聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (30263700)
川口 千鶴 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (30119375)
平林 優子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (50228813)
萩原 綾子 聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (20286909)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 小児看護 / 長期療養児 / 在宅療養 / 看護コーディネーター / 地域支援 / 療養生活始動 |
研究概要 |
平成9年度は、平成8年度の調査の継続と共に、病院内外に存在する在宅ケア相談室の活動分析と問題点などを探り、看護コーディネーターとしての役割や機能を明らかにすることを目的に行った。 1.調査方法:長期療養児とその家族に関わる医療者350名(医師、病棟看護婦、外来看護婦、地域の保健婦や訪問看護婦)に対し、看護コーディネーターに対する役割期待や位置づけについて郵送調査を実施した。また、子どもやその家族が利用している病院内にある在宅ケア相談室(訪問看護を含む)8箇所を訪問し、活動状況や問題点についての面接調査を実施し分析した。 2.調査結果:1)看護コーディネーターについては、職種を問わずその必要性を認めていた。特に地域と医療とを結ぶ連絡調整(橋渡し役)への役割期待が高かった。どのような職種が望ましいかは、病院勤務の看護婦は病院内の訪問看護婦、医師はソーシャルワーカー、保健婦は保健婦が最も良い立場であると考えており、またどのような場で働くかの統一した意見も難しかった。しかし医療と地域の両方に精通した人が最も働きやすい場にいることが求めれていることが明らかになった。 2)在宅ケア相談室は2箇所が小児専門病院、6箇所が総合病院であり、その機能や役割は個々の病院の特性によって異なっていた。対象となる患児数にもばらつきがあったが、内容的には医療的ケアを伴うものや親の精神的援助が中心であった。各相談室では、相談や訪問の手続きの明確化、カンファレンスや評価方法の検討により内容の充実を図っていることが明らかになった。一方、子どものための相談室機能の充実には、この活動の意味をピ-アールし病院内に積極的に働き掛けていく姿勢や、そのための方略をどのように持ち合わせるかが課題のようであった。 3.今後の方向性:今回の研究結果より、看護コーディネーターの機能を生かすための具体的な方策を検討すること、どのような場で機能することが最も良いか事例検討などを通して明らかにしていくことが示唆された。
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