研究課題/領域番号 |
08680026
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 徳島大学 (1997) 愛媛大学 (1996) |
研究代表者 |
古賀 哲郎 (1997) 徳島大学, 医学部, 助手 (20093859)
宅見 賢二 (1996) 愛媛大学, 教育学部, 教授 (90035428)
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研究分担者 |
宅見 賢二 愛媛大学, 教育学部, 非常勤講師 (90035428)
古賀 哲郎 徳島大学, 医学部, 助手 (20093859)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 雑穀類(アワ、キビ、ヒエ) / 貯蔵蛋白質 / プロラミン-20kDa / グロブリン-60kDa / 共通抗原 / 二次元電気泳動 / イムノブロット / N-末端アミノ酸配列順序 / イムノブロツド / アワ・グルテリン-65KDa / 5M尿素素-2%SDS-50mMトリス / 塩基性サブユニット / PVDF / N-末アミノ酸配列順序 / Total-Porisome / mRNA |
研究概要 |
雑穀類(アワ、キビ、ヒエ)は日本では古来から庶民の主要な栄養源として、また代表的な救荒作物として焼畑農業に重要な位置を占めていた。しかし現在先進国では雑穀固有のテクスチャー(弱粘性と粗硬性)が一般大衆の嗜好に会わず、劣勢な施肥効果が大規模栽培を阻害している。とはいえインド大陸や中央アジアを含む広大な地域の主要な食料資源であることに変わりない。加えて中央アフリカの飢餓難民の存在、爆発的人口増加の予測など、21世紀初頭の地球規模における食料危機に備えることは農業先進国たる我国の対処すべき緊急課題でなければならない。 以上の客観的状況に鑑み本研究では雑穀類に固有な早期稔性と救荒性を保持しつつ気候適応性の増強された大規模栽培に適応した改良種の開発と育成を究極の目的とし、その直接標的をアワの貯蔵蛋白質、即ちプロラミンとグルテリンの主要サブユニット20kDa(MP20)と60kDa(MG60)に置き、各蛋白質の分離精製と生化学的および免疫化学的性質の解明に着手して以下のような成績を得た。 1)アワの主要プロラミン-20kDa(MP20)は雑穀類の共通抗原蛋白質を構成している。 2)アワグルテリンは5M尿素で選択的に抽出される60kDaサブユニット(MG60)でMP20と同様に雑穀類に共通なポリペップチド抗原である。 3)MG60のN-末アミノ酸配列順序は米、大麦、玉蜀黍および小麦の澱粉合成酵素のそれらとアミノ酸20残基まではそれぞれ100%、97%、89%、お8%おび75%一致する。抗MG60抗血清によるイムノブロットでは上記穀類のグルテリン画分に共通な60kDaポリペプチドの存在を確認した。
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