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水質環境悪化に対する認識と生活行動様式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08680052
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 家政学
研究機関桜の聖母短期大学

研究代表者

木村 美智子  桜の聖母短期大学, 家政学科, 助教授 (70214898)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード水質環境 / 水質汚濁 / 生活排水 / 生活行動様式
研究概要

福島市郊外を流れる大森川の水質は前回の調査時(平成3年度)と同様で、ほとんど改善されていないことがわかった。河川水のCOD(申請した機器により測定),BOD,アンモニア性窒素,リン酸イオンの数値は住宅密集地域で増大することから,下水道や合併処理浄化槽の整備が進んでいないために、生活排水が川に直接流入することが原因であると推察された。アンモニア性窒素やリン酸イオンは富栄養化の原因物質であるが、食品等の分解生成物に由来するほか最近では洗剤等にも含まれており、このような製品を多量に使用することには問題がある。また、多量の有機物や窒素、リンを含む河川水を農業用水として利用する場合には、肥料管理が難しくなるという問題が生じてきている。
一方、生活排水による水質汚濁について消費者はどのように考え家庭で工夫しているのかについて、約100世帯を対象としてアンケート調査を実施した。台所用洗剤の使用方法を取り上げ、水質汚濁などの環境問題への関心や環境に配慮した何らかの取り組みを行っているかどうか質問したところ、「関心がありなんらかの工夫をしている」積極派39%、「関心はあるが何もしていない」消極派55%、「無関心」6%であった。このような環境に対する意識の違いが有意に現れたのは、<表示への関心>と<食器の洗い方>についてであり、環境問題への関心が高い家庭ほど表示を見ている割合が高く、食器洗浄においても「軽い汚れは水で洗う」「汚れを拭き取ってから洗う」などの環境に配慮した行動をとっていることがわかった。また、表示をみていても目分量使用をしていることから、標準使用量を記載している目的が消費者に充分に伝わっていないという問題が示唆された。必要以上に洗剤を使わなくてもすむ使用方法を容器に明示し、環境に配慮した洗剤の使い方を消費者に理解してもらうことが生活排水の汚れを削減する上で有効であると思われる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 木村美智子: "生活排水による水質汚濁の現状" 桜の聖母短期大学 紀要. 21号. 61-69 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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