研究課題/領域番号 |
08680058
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 大和学園聖セシリア女子短期大学 |
研究代表者 |
高橋 淳子 大和学園聖セシリア女子短期大学, 幼児教育学科, 講師 (90146530)
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研究分担者 |
宮寺 里香 大和学園 聖セシリア女子短期大学, 幼児教育学科, 助手
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 咀嚼音 / 周波数解析 / 擬声語 / 数量化III類 |
研究概要 |
1.食品の咀嚼音の擬声語と嗜好性との関連 せんべい、ポテトチップス、たくあん、生大根等の破砕性食品を咀嚼したときの咀嚼音の官能評価を行い、咀嚼音がどのような擬声語で表現されているかを調べた。その結果、9つの擬声語(こりこり、ぽりぽり、かりかり、ぼりぼり、ばりばり、ぱりぱり、さくさく、ざくざく、しゃきしゃき)で大半の破砕性食品の咀嚼音が表現された。また咀嚼音と嗜好性の関連を数量化III類を用いて調べたところ、ぼりぼりの擬声語で表現されるせんべいやこりこりの擬声語で表現されるたくあんの咀嚼音が有意に好まれることが示された。 2.食品の咀嚼音の周波数解析 破砕性食品の咀嚼時の咀嚼音を録音し、ソナグラフを用いて咀嚼音の周波数解析を行った。その結果、始めに被験者が口を開けて前歯で食品を噛み切る咀嚼1回目と、次にその噛み切った食品を口の中に入れ、口を閉じた状態で咀嚼する咀嚼2回目以降では周波数域は異なった。すなわち、1回目の咀嚼音の周波数領域は食品の種類によらず20Hz〜20kHzの広範囲に渡ることが示された。しかし、咀嚼2回目以降は食品の種類により咀嚼音の周波数領域の違いが明らかとなった。 3.咀嚼音の周波数と嗜好性との関連 上記1と2の結果を基に咀嚼音の周波数解析と嗜好性との関連について検討したところ、咀嚼1回目の咀嚼音よりも咀嚼2回目以降の咀嚼音の周波数に着目することで咀嚼音の周波数と嗜好性の関連が明らかになることが示唆された。
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