研究課題/領域番号 |
08680093
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
柳沢 和雄 筑波大学, 体育科学系, 講師 (60191152)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | コミュニティスポーツ / 社会変動 / 総合型地域スポーツクラブ / コンティンジェンシー理論 / ネットワーク論 / 経済変動 |
研究概要 |
本研究は、地域の社会経済状況の変化とコミュニティスポーツの発展との関係を分析することを目的とした。昭和50年代から生涯学習の振興に取り組んできた先進地域として知られている岩手県金ヶ崎町を対象に、同町の社会変動の経緯に関する資料収集を行った。また現在取り組んでいる総合型地域スポーツクラブの経緯とその成果をめぐるアンケート調査を実施した。アンケート調査時期は平成9年11月であり、397の有効標本が得られた(回収率46.5%)。 同町の生涯学習活動及び総合型スポーツクラブは、居住地区の集落を単位に形成されている点に特徴があり、生活と密着したスポーツ組織となっていると見ることができる。従って、クラブ員のコミュニティ意識も地域共同体型モデルに該当するクラブ員の、地域活動やスポーツ活動に対する関わりが強く見られた。また、同クラブではクラブとしての活動だけでなく、個人で自由にスポーツをしたり、プログラムに参加することもできる活動内容を提供しているが、スポーツ活動の運営や問題解決に積極的に関わっていたのは個人で施設を利用する活動をしているクラブ員に多く見られた。 金ヶ崎町は、大企業の誘致といった町の経済発展にも力を入れているが、生涯学習や生涯スポーツといった生活活動を支えているのは依然として旧来の生活単位である集落を基本とした伝統的な地域協同体型コミュニティ意識を持った人々であり、社会経済発展と生活活動との脈絡の相違が示唆された。
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