研究課題/領域番号 |
08680115
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
平川 和文 神戸大学, 発達科学部, 教授 (00093526)
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研究分担者 |
岡田 修一 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (70152303)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1996年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 高齢者 / 脚筋力 / 有酸素的持久力 / 膝屈伸運動 / バランス能力 / 運動負荷設定 / トレーニング / 有酸素的持久能力 / 筋電図解析 |
研究概要 |
・高齢者の脚筋力および有酸素的持久能の特性と、それらを改善させる運動負荷としての膝屈伸運動の妥当性について検討した結果、以下の知見が得られた。 ・高齢者の脚筋力および有酸素的持久能は明らかに青年より劣る。高齢者のトレーナビリティーに関しては、脚筋力のほうが有酸素的持久能力より大きいことが示唆された。 ・高齢者の膝筋力は垂直跳びと、最大酸素摂取量はセルフペースによる最大下踏台昇降運動と有意な相関関係が認められ、高齢者の脚筋力、有酸素的持久能力の簡易評価方法として、垂直跳びおよび踏台昇降運動の有用性が示唆された。 ・高齢者の下肢の筋力・柔軟性は立位姿勢外乱時の安定性と有意な相関関係が認められた。また、転倒未経験者は転倒経験者より加速度外乱時の重心動揺距離・時間が小さいことが認められた。 ・膝屈伸運動の運動生理学的特徴としては、膝屈伸運動時の%HRmax、%VO2max、%iEMGmaxは屈伸回数の増加とともに直線的に増加すること、また20回/分の屈伸回数運動は約50%iEMGmaxおよび60%VO2maxに相当した。また、被験者の感想として膝屈伸運動はかなりきついという主観的・客観的な印象を示し、安全面から今後さらなる検討の必要性が示唆された。 ・各自のゆっくりのペースでの膝屈伸運動トレーニングを行った結果、低速時の等速性膝屈伸運動において出力トルクの増加傾向(有意ではない)が認められたが、高速時および屈曲時においては変化は見られなかったことから、被験者の体力特性および筋の加齢特性もふまえて、さらに追試の必要性が示唆された。
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