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競技パフォーマンスに及ぼす生体リズムについて

研究課題

研究課題/領域番号 08680116
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 体育学
研究機関奈良女子大学

研究代表者

佐久間 春夫  奈良女子大学, 文学部, 助教授 (10128572)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード生体リズム / CNV / 尚早反応 / BRAC
研究概要

競技パフォーマンスの変動をもたらす要因として、心身の疲労の他に、注意・覚醒水準を含む生体リズムの周期的変動が関与することが、Helberg等(1973)によって明らかにされてきた。本研究では、競技パフォーマンスを構成する注意能力と、運動パフォーマンスの周期性を明らかにすることにより、選手の効果的なコンディショニング作りの精神生理学的基礎を提供することを目的に行われた。
実験課題として、刺激間間隔3秒の予告反応時間課題を用い、従属変数としては注意機能や覚醒水準を表す誘発脳波であるCNV(contingent negative variation:随伴性陰性変動)を用いた。被験者は、シールドルームの中で、午前9時より午後4時30分まで、30分毎に24試行ずつ16回の予告反応時間課題を行った。CNVは、Fz,F3,F4,Cz,C3,C4,Pz,P3,P4,Oz,T3,T4の頭皮上12部位から単極導出により、時定数5秒の条件で記録された脳波をオンラインでA/D変換(サンプリング周波数200Hz,サンプリング・ポイント1024)し、加算平均(毎回の被験者あたりの加算回数は10-22回)することにより求めた。
その結果、予告反応時間の自己相関関数分析より、先行研究同様、運動パフォーマンスの周期性が90から120分であることが見出され、覚醒中の種々の機能の変動を支配するBRAC(basic rest activity cycle:基礎的休止-活動周期)の周期性の存在を確認し、さらに同様の変動をCNVにおいても確認した。また、各回の試行中における注意水準の変動を表すと考えられる尚早反応について分析した結果、前頭部においてCNVの有意な低下が見出された。以上の結果より、競技能力を構成する運動要因(運動パフォーマンス)の変動と、もう一つの構成要因である心理要因(注意・覚醒水準)との関連性が明らかにされ、競技力に及ぼすBRACの影響を示唆するものであった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] HIRAKU,H.& SAKUMA,H.: "The psychological factors of a premature response based on contingent negative variation" Perceptual and Motor Skills. 83. 1083-1090 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 佐久間春夫: "運動パフォーマンスと事象関連電位" 奈良女子大学文学部研究年報. 40. 1-13 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 佐久間春夫: "不安がパフォーマンスに与える影響" 体育の科学. 47・3. 175-179 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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