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スポーツ集団における指導者と成員の関係モデルに関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08680125
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 体育学
研究機関福岡教育大学

研究代表者

三本松 正敏  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (30136395)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードスポーツ集団 / スポーツ観 / 価値・規範の内面化 / 融合 / 反発 / 連携 / 対立
研究概要

本研究の目的は、第一義的にはスポーツ集団における指導者の成員に及ぼす影響、特に指導者のスポーツ観が、集団成員のスポーツに対する態度や取り組み方、スポーツ観の形成・価値や規範の内面化に及ぼす影響を明らかにすることである。また、それに関連して、「集団の維持・発展・変容は、指導者のスポーツ観やパーソナリティに対する集団成員の同調・反発によって左右される」という仮設から、スポーツ指導者と集団成員との「融合・反発・連携・対立」を項目化して、わが国のスポーツ集団における指導者と成員の関係の特徴を明らかにしようとした。
そのために、まず予備調査を実施し、そこから特徴的に導き出された因子を精緻化して本調査とインタビュー調査を実施した。
〈結果の概要〉
・調査サンプルは、スポーツの指導者を有しているクラブ員を対象にし、アンケート調査とインタビュー調査の両方が分析可能なサンプルを抽出した結果、有効サンプル数は165であった。
・スポーツ指導者の成員に対する影響度はかなり高い。
指導者に求める資質の中で、人間性、指導技術、過去の競技力、勝負力、フェア精神のカテゴリーに分けると、全てのカテゴリーにおいて肯定的な意見が強いが、中でも人間性、フェア精神のカテゴリーに属する項目の得点値が高く、次いで指導技術、勝負力であり、指導者自身の過去の競技力は最も低かった。
・指導者と集団成員の関係モデルの中で、融合、反発、連携、対立のカテゴリーの内、融合・連携のカテゴリーに属する項目の得点が非常に高く、反発・対立のカテゴリーも消極的に肯定的で、全てのカテゴリーにおいて肯定的であるという結果であった。しかし、反発・対立のカテゴリーは「指導者との意見の食い違いがあった場合に止むを得ず」という項目に属するもので、対立を理由にドロップアウトするという項目に対しては否定的であった。
わが国のスポーツ集団においては、個人のスポーツキャリアにおいて、指導者のスポーツ観の影響を無意識に内面化してきており、スポーツ指導者との関係モデルは、集団の同調度を高めるような融合・連携モデルが支配的であった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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