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野外巡検・調査と地理学の方法-フランス地理学を例に-

研究課題

研究課題/領域番号 08680168
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 人文地理学
研究機関九州大学

研究代表者

野澤 秀樹  九州大学, 文学部, 教授 (00036998)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードヴィダル地理学 / 地域研究 / 地理学巡検 / 大学間地理学巡検 / フィールドサイエンス / フィールドワーク
研究概要

ヴィダルの地理学は、文献に依拠し、書斎の学であった伝統的歴史地理学とは異なり、野外に出て実地調査研究を行なうフィールド・サイエンスとしての地理学であった。ここに実証科学としてのかれの地理学の新しさがあった。それは、「人間と自然の関係」をローカルな場において具体的、実証的に明らかにする「地域研究」に特色があり、国家博士論文としてすぐれた地域研究が数多く蓄積され、それによってフランス地理学は世界的名声を得たのである。
地域研究にはフィールドワークが不可欠である。「地理学巡検」はフィールド調査法を学ぶ教育の場であるとともに、研究者がフィールドの現場で見解を闘わせる問題発見・検証の場でもあった。ヴィダル地理学の確立にともない地理学巡検は、「地理学教育にとって不可欠の部分」となり、各地の大学に設置された地理学研究室を中心に地理学巡検が組織された。その中でも全国の大学の地理学研究室が相互に協力してフランス各地で行われ、ときには外国にも出掛けることのあった「大学間地理学巡検」は特筆すべきものである。
大学間地理学巡検は、1905年から始められ、両大戦による中断はあったものの、1969年までの65年間に50回の多くをを数えた。これはもともと学生のフィールドでの教育を目的にしたもので、約30人ほどの学生とそれを引率する数人の教師からなっていたが、次第に参加者数が増え、7〜80人、さらに100人を越えることもまではなくなり、さらに補助的な存在であった教師の数も半分近くに達することもあった。こうして本来の教育の場から次第に研究の場へと重点を移していき、フランス地理学会の科学的議論の性格をもっていくようになっていった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 野澤秀樹: "フランス地理学の群像-ヴィダル派研究" 地人書房, 323 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 野澤秀樹: "藤原健蔵編 地域研究法" 朝倉書店, (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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