研究課題/領域番号 |
08680222
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
大河原 清 岩手大学, 教育学部, 教授 (40168878)
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研究分担者 |
上谷 順三郎 岩手大学, 教育学部, 助教授 (10233941)
望月 善次 岩手大学, 教育学部, 教授 (40125480)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | コミュニケーション・スタイル / メッセージ / わたしメッセージ / あなたメッセージ / 不登校 / 学級通信 / 教師学 / 教師の言葉 |
研究概要 |
次の三つの立場から基礎的研究を進めた。 1. コミュニケーション用テキスト教材を開発し、実際に講義で使用し、演習用教材に適することを確認した。 2. 不登校を予防するために教員養成段階で利用可能な『教師学』に着目して、その利用可能性を検証した。短期間の集中講義でも重要な概念の7割近くで効果を上げることができた。しかし行動の四角形という概念の習得は困難であることが分かった。 また、やる気を引き起こすメッセージとして、わたしメッセージが有効であり、その発言のためには教育観を変更する必要のあることが分かった。 3. 小学生1213人、中学生1170人、高校生444人、そしてこれらの学習者を教える小学校教師50人、中学校教師97人、高校教師63人に対して行ったアンケート調査の結果から、(1)教師と学習者の間には、学習指導と生徒指導の見方・考え方について、不一致度が見られた。不一致度は校種が上がるほど大きくなった。質問項目77項目において、小学校で平均して1.23倍、中学校で1.59倍、高校で2.37倍の違いがあった。特に、小中高校に共通な項目は、「教師が児童・生徒から何かを得ようとする態度が少ないこと」であった。(2)学習指導では、教師が児童・生徒の興味の持てる例を上げることが少ないことであった。(3)教師によるひどい言葉は少なく、代わりに疑いの言葉が教師から発せられていると、学習者が捉えていることが分かった。(4)教師が学習者の声を聞くということも少なく、学習者は教師に耳を傾けて欲しいと願っていることが分かった。
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