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初等力学における力の因果関係理解を支援する方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08680235
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育工学
研究機関九州工業大学

研究代表者

竹内 章  九州工業大学, 情報工学部, 教授 (00117152)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードCAI / ITS / 知的教育支援 / 発見学習支援 / 力学学習 / 実験学習
研究概要

物理の学習においては、物理現象を支配している基本法則を理解して、その法則をさまざまな系に応用できる能力を身につけることが必要である。基本法則のより深い理解を得るためには、単に規則を丸暗記するのではなく、実験を通して学習者自らが規則性を発見する学習が望ましい。また応用能力は多くの事例に対して法則の適用を繰り返すことによって得られる経験的な知識であると考えられており、獲得には訓練が必要である。本研究では、初等力学を対象として、基本法則の発見学習支援と、系に働く力の因果構成を理解する能力の獲得を支援する学習支援システムについて研究を行った。
力学の学習支援を行うには、支援システムが与えられた系に働く力の発生原因、力間の関係を認識する必要がある。このために、力学系が与えられたときに、系を構成する部品と系に働く力間の関係を表現する因果関係モデルと呼ぶネットワーク構造を提案し、その生成方法を明らかにした。
基本法則の学習にあっては、シミュレータを用いた実験を行いながら、観測値を表に書き込み、観察、予測、確認を通して独立変数と従属変数間にある規則性を発見する環境を用意した。この一連のプロセスの中で学習者の行動をモニターし、学習者が行き詰まった場合には助言を与えることで、目標へと誘導する。この方法に基づく学習支援システムの有効性を確認するために、中学校物理のバネを対象にして実際の実験装置を用いて学習する場合との比較学習実験を行い、システムの有効性を確認した。
応用能力の獲得支援については、グラフィック・インタフェース上に図示された力のベクトルから学習者の力に対する認識をモデル化して理解因果関係モデルと同様の構造で表現し、システムが生成した正しい因果関係モデルと比較することで学習者の誤りの原因を同定し、治療手段を決定する方法を明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 藤田智之: "中学理科を対象とした実験による知的学習支援システムの設計と実現" 情報処理学会九州支部研究会報告. No.11. 63-72 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 武村博典: "因果関係モデルを用いた学習者の理解支援に関する研究" 人工知能学会研究会資料. SIG-IES9503. 1-8 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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