研究課題/領域番号 |
08680256
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
高橋 芳子 山形大学, 教育学部, 教授 (20179542)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | クロス・カリキュラム / 表現運動 / 7因子 / PST / 総合表現 / ダンスセラピー / 表現科 |
研究概要 |
3年間における研究の結論 実験協力校である5つの小学校において「表現運動・ダンスのクロス・カリキュラムへの試み」の実践的研究を行った結果、次の結論を得た。 1. 魂をゆさぶる表現のためのクロス・カリキュラムは国語、社会、音楽、図画工作、保健(心のバランスをとる)の中から2〜3教科との構成を試みたが、教科のちがいによる効果の差はみられなかった。 2. クロス・カリキュラムの実施において、各教科のプログラムは7因子が中核になる構成であり、7因子はそれぞれの条件が満たされている活動内容であることが好効果を生みだしていた。 条件とは、Playはアゴーン、アレア、ミミクリ、イリンクスの要素を2つ以上、Improvisationはテーマかイメージのある即興表現であり、Relaxationは筋肉の弛緩、技能の向上を要求しない、同一化による安定感、ある程度の選択の幅をもった自由の保障、呼吸が自然にできる状態の活動の要素から3つ以上、Communicationは教師と児童、児童と児童の2つの関わりが成立していること、Combinationは表現の方法が歌を歌う・踊るなどのように2つ以上が絡み合っていること、Optionはひとつの活動を起こすのに3種以上の選択権が保障されていることであり、Demonstrationは教師による実演であり、それは児童の発想の転換や活動を刺激するものでなければならない。 3. クロス・カリキュラムが有効であるためには教師がクロスされる教科において質の高い指導力を必要とする。
|