研究課題/領域番号 |
08680262
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
新井 哲夫 群馬大学, 教育学部, 助教授 (40222715)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 鑑賞教育 / 発達段階 / カリキュラム / 授業モデル / 主体的・能動的鑑賞 / 造形活動における子どもの発達的特性 / 鑑賞教育の方法論 / 学習指導要領における鑑賞 / 鑑賞教育の授業改善 / 指導事例の分析 / 題材化の視点 / カリキュラム編成上の課題 / 発達レベルに即した鑑賞 / 指導モデル / 開かれた鑑賞 / 視覚的イメージ / 造形的語彙 / 鑑賞の学習過程 / 鑑賞教育の方法 |
研究概要 |
1. 鑑賞教育の見直しと実践的課題の検討 学習指導要領及び学術雑誌等に掲載された関連論文を対象に、戦後の鑑賞教育の理念及び方法等について歴史的変遷を調査するとともに、鑑賞教育の今日的な課題を明らかにした。 学習指導要領における鑑賞教育は、試案時代の「消費者教育的」鑑賞教育」、昭和33年版及び昭和43・44年版の「美術史的内容を中心とした鑑賞教育」、昭和52年版以降の「表現活動との一体化が強調された鑑賞教育」に大別できること、また、鑑賞教育に関する学術研究の動向は、1970年代後半を転換点として、総論的なものから各論的なものへと変化していること、とりわけ1980年代後半以降、鑑賞のプロセスやアプローチの方法など、解釈学的方法を取り入れた方法論の研究が増加していることなどを明らかにした。 2. 鑑賞教育の理念及び目的、方法の検討 鑑賞教育の研究動向などをふまえて、従来の名画・名作中心の礼拝的、拝跪的な鑑賞から、自らの推理や判断、想像などを加えたり、表現的活動や身体的な行為などを取り入れることによって、主体的かつ能動的に作品を読み取り、味わえるようなダイナミックな鑑賞教育の在り方を検討した。 また、従来の表現や制作の活動に対して従属的、付随的な位置づけにあった鑑賞活動を、独自の美術教育的意義という観点から見直すことによって、表現や制作と真の意味で表裏一体的な鑑賞の在り方とは何かを明らかにした。 3. 発達段階を考慮した鑑賞教育カリキュラムの検討 上の検討をふまえ、小・中学校の授業において鑑賞教育を実施する際の基本的な考え方や方法を検討し、鑑賞教育の授業モデルとしてまとめた。 当初の計画では、小・中学校の授業担当者に授業実践を依頼し、授業モデルの検証を行う要諦であったが、十分な結果を得るまでには至らなかった。授業モデルの検証は、今度さらに継続して行う予定である。
|