研究課題/領域番号 |
08680263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
上里 京子 群馬大学, 教育学部, 助教授 (80202448)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | フランスの消費者教育 / フランスの家政教育 / シューヴヌマン改革 |
研究概要 |
フランスの家政教育における消費者教育の「科学的概念」および「科学の論理」による構想化の特徴と問題点を明らかにすることを目的として、高等教育に接続しているリセ(後期中等教育段階)における教科:Vie social et familiale(社会と家族の生活)の消費者教育に関する内容について分析、考察を行った。 フランスにおける家政教育としての消費者教育に関する教育内容の特徴は、(1)序論において、消費を資源利用分野として位置付け、国家経済においても重要であると明示している、(2)特に家事に関する消費を重要な経済現象として捉え、それらに関する自然科学・社会科学の知識と詳細で実用的な情報の提供を中心としている。そして、社会経済や日常の経済生活の構造を経済学や消費者科学、商品学等の視点から科学的に認識することを基盤としている、(3)その認識に基づいて、有効に資源を活用し、消費に関する諸課題を解決していくために最善の自己決定、価値判断ができることがねらいとされている。教育内容における科学的概念は、学習者が主権者として、また生活の主人公として生活科学の知識や情報を駆使していけるように学習者の生活的概念に常に密接につながり、構造化されている。 したがって、教育内容の普遍性は「広範で高度に専門的な科学の根拠づけ」がなされている点と、それが「子どもの現在および将来の生活に密着し、科学を応用していくことをねらいとする」ことによって担い手の大衆性を保証している点で成立していると考えられる。
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