研究課題/領域番号 |
08680288
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
木下 百合子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (10169914)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 社会科教育 / コミュニケーション能力 / コミュニケーショントレーニング / コミュニケーショントレーニングプログラム / コミュニケーション方式 / コミュニケーション活動 / 教授コミュニケーション / 教授テクスト |
研究概要 |
本研究では、中学校社会科授業の理論的考察と実践的分析をとおして、次の成果を獲得した。 1.授業はコミュニケーション事象であり、コミュニケーション手段とコミュニケーション活動のレベルが授業を規定するコミュニケーション文化である。それゆえ教師のコミュニケーション文化の向上とコミュニケーション能力の促進は、授業改善の中心的課題である。 2.コミュニケーション能力を活動理論に基づいて明らかにし、授業におけるコミュニケーション方式の構成のコンペテンツとして定義づけた。 3.授業分析とアンケートを通して、授業でのコミュニケーションの現状と改善課題を抽出した。改善課題として、授業における教師と生徒の圧倒的なコミュニケーションの非対称を克服することと、コミュニケーション活動をとおして肯定的な間人間的関係を創りだすコミュニケーション手段の適用を導き出した。 4.教師のためのコミュニケーショントレーニングの当面の現実的な課題として、ベーシックな変形として8課題、高次の変形として5課題を設定した。 5.トレーニングの方法としては、マイクロティーチングで実践的に確証されてきた方法の適用であるが、ここでの方法は、コミュニケーション諸方式に焦点化した、教授学的なコミュニケーション活動の能力形成にアクセントを置いていることに、その特有性が認められる。 最終的に、実践可能なトレーニング経過を、トレーニングプログラムとして仕上げている。継続研究として生徒のコミュニケーション能力の形成の方法を予定している。
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