• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

小学校体育科におけるカリキュラム編成に関する基礎的研究-ボールゲームにおける状況判断力の発達過程ならびに状況判断能力育成の適時期について

研究課題

研究課題/領域番号 08680291
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教科教育
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

後藤 幸弘  兵庫教育大学, 学校教育学部・生活・健康系教育講座, 教授 (00047391)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード児童 / 多点注視選択反応時間 / 過渡的相乱型ボールゲーム / 攻防相乱型ボールゲーム / 状況判断能力 / 加齢的発達過程 / 適時期 / カリキュラム / ラインポートボール / バスケットボール / 加令的発達過程 / レディネス
研究概要

ラインポートボールを小学2,4,6年生,ならびに大学生に行わせ,ゴールマンの動き,フィールドプレーヤーのボール保持時間等の事象を分析し,状況判断力の発達過程を検討した。ボール保持時間は2〜4年生で,インターセプト数は4〜6年生での加齢的変化が顕著にみられ,“外的ゲーム状況に対する選択的注意"から“プレーの遂行"までの過程の状況判断の速さは2〜4年にかけて,正確性は4〜6年にかけての発達が著しいと推察された。また,“外的ゲーム状況に対する選択的注意"から“プレーに関する決定"までの過程の能力は,ゴールマンの動きや状況判断能力テストの成績から加齢的に成人まで穏やかに発達していくと考えられた。
また,多点注視選択反応時間は,2〜4年にかけての発達が顕著で,刺激見落し回数は,児童期ではほぼ同値を示し,成人では有意な減少がみられ,多点を注視し素早く選択反応する能力は,成熟要因のみでは発達しないように推察された。
以上のことから,低学年児童では,状況判断能力に関わる基礎的能力が未発達で,攻防相乱型ゲームを行う上でのレディネスが低いと考えられた。
そこで,小学3〜6年性の8学級を対象に,ラインポートボールとバスケットの授業を実施し,単元中の3回のゲーム事象の分析の観点と指導者の主観的評価によって状況判断能力を把握した。あわせて,「よい授業への到達度調査」の記述内容,ならびに学習ノートの作戦の深まりから状況判断能力の向上を評価した。
これら学習成果のゲーム様式による相違や学年差を検討した結果,3・4年生では,ラインポートボールではかなり正確に状況判断を出来るようになるが,バスケットボールでは困難性が認められた。さらに,いずれの学年においても,技能下位者や女子児童にとっては,ラインポートボールの方が状況を判断しやすいことが認められた。
以上のことから,ゲーム状況の予測の過程の能力を伸長させるのは中学年以降が適切であると考えられ,中学年では「過渡的攻防相乱ゲーム」,高学年ではゲーム人数を減少させた「攻防相乱型ゲーム」教材での学習がふさわしいと考えられた。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 後藤 幸弘 他: "ボールゲーム学習における教材配列に関する事例的検討" スポーツ教育学研究. 17(2). 105-116 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 後藤 幸弘: "ボールゲームにおける状況判断能力の発達に関する基礎的研究" 兵庫教育大学紀要. 19. (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] O.Hayashi and Y.Goto: "Case Studies of Learning Ball Games : Research on Transitional-melee-type Games for Mid-elementary School Children" J.J.of Sport Education Studies. 17 (2). 105-116 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Goto and T.Tsuji: "The Developmental Changes on the Situational Judgment in Ball Games with Age" Hyogo University of Teacher Education Journal. 19 (in preint).(1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 後藤幸弘 他: "ボールゲーム学習における教材配列に関する事例的検討" スポーツ教育学研究. 17(2). 105-116 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 後藤幸弘: "ボールゲームにおける状況判断能力の発達に関する基礎的研究" 兵庫教育大学紀要. 19. (1999)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi