研究課題/領域番号 |
08680328
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
統計科学
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研究機関 | 東京水産大学 |
研究代表者 |
山田 作太郎 東京水産大学, 水産学部, 教授 (60017077)
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研究分担者 |
北門 利英 東京水産大学, 水産学部, 助手 (40281000)
田中 栄次 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (40217013)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
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キーワード | 年齢査定 / 体長-年齢変換 / 不完全データ / EMアルゴリズム / 情報 / 推定精度 |
研究概要 |
研究期間を通じて得られた成果の主なものは次の通りである。 1.年齢-体長変換核を用いる方法のうち、特に繰り返し年齢-体長変換核を用いる方法について研究した。この方法では年齢ごとの体長分布は、年齢分布のくりかえし推定のEMアルゴリズムの中では推定更新されずむしろ既知として扱われている。また現在統計学では不完全データに基づくパラメータ推定のための計算アルゴリズムとしてEMアルゴリズムがよく用いられるが、この方法ではデータの不完全さのメカニズムに未知なものはないと仮定したものである事を発見した。これは応用上重大な欠陥であり、しかし難問でもある。今後の重要な研究テーマを手にした収穫は大きいと考える。 2.対数線形モデル法では上にのべた年齢ごとの体長分布は未知であってもよい事、年齢体長変換核の概念を用いないのも特徴的である。しかし繰り返し年齢-体長変換核を用いる方法と同様、不完全データである体長組成データは特定の漁具の選択性の下に得られたものであり、真の体長組成を反映していないという問題が残されたまゝであり、ある知見はすでに得ているが完成はされていない。これも今後の課題としたい。 3.以上が成果の概要であるが詳しくは研究成果報告書に述べた。我々の当初の研究目的である体長データから年齢分布を推定する問題を広く不完全データに基づく推論のわくの中で考える事については一定の成果が上述の様にあった。今後ともさらにこの重要なテーマについて研究を続けたいと思っている。
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